大学院生募集について
 
研究内容について
 
◎生殖細胞動態の制御機構
 生体では恒に細胞分化・増殖、細胞死が起こっており、組織や器官はそのバランスのもとで正常な営みが行われています。当教室では、正常組織とくに生殖細胞における細胞死誘導機構について、アポトーシス関連遺伝子群の発現動態を中心に分子組織細胞化学的方法論を駆使して研究しています。

◎keratinocyte growth factor (KGF)とその受容体KGFR
 KGFは間質細胞から分泌され上皮に発現するKGFRに結合して細胞分化・増殖に関与する方向性をもつ細胞増殖因子です。当教室の研究により、KGF系は、正常組織だけでなく、乳がん、前立腺がん、肺がん等でも発現し、これらの組織での細胞分化・増殖のみならずアポトーシス制御にも関与することが明らかになってきました。現在、KGF系による細胞制御機構について遺伝子導入実験を含めて詳細な研究を行っています。

ステロイドホルモン受容体
 女性ホルモンであるエストロゲンは雌性生殖に必須のホルモンであるとともに、雄性生殖器、特に精子形成もに重要な役割をもつことが次第に明らかになってきています。また近年では、エストロゲン様作用をもつ、所謂、内分泌撹乱物質(環境ホルモン)の生殖毒性の問題が注目を集めています。エストロゲンやエストロゲン様物質は、受容体であるERαとERβと結合し、転写調節因子としてestrogen responsive element (ERE)に結合し、種々の遺伝子発現の制御に関係することが知られています。
 このため当教室では、生殖器官でのERαとERβの発現やERの遺伝子転写調節因子としての活性について免疫組織化学、転写調節レベルではサウスウェスタン組織化学、遺伝子レベルではin situ hybridization法による研究を行っています。

サウスウェスタン組織化学(SWH)
 サウスウェスタン組織化学は、特異的塩基配列をもつ二本鎖DNAを組織切片上で特定の蛋白質と結合させることにより、特定のDNA結合蛋白を局在化させて遺伝子転写調節の発現動態を細胞レベルで検討することができるユニークな転写調節因子検出法です。
 具体例として、cAMP反応エレメント結合蛋白のラット小腸上皮での局在化、EGF受容体遺伝子のエンハンサー蛋白であるETFや抑制因子であるGCFの局在、ヘリコバクター感染胃粘膜での転写因子E2F発現動態、NF-κBのIgA腎症での局在化、更には脳下垂体ホルモン遺伝子の発現調節因子の発現解析)等の解析に威力を発揮しています。


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