研究活動
期日:2011年9月17日  報告者:医員 辻 史子

 長崎大学麻酔科修練医、卒後3年目の辻です。9/17に宮崎県JAアズムホールで開催された九州麻酔科学会第49回学術集会に参加しました。

 九州麻酔科学会(通称:九麻)は私たち長崎大学の麻酔科所属員にとって学会発表の登竜門です。例年9月頃に開催されますが、5月ころからそわそわし始め、6月いよいよ取り掛かったり、ぐずぐずしたりしながら、指導医の先生の力を多分に借り、なんとか準備を進めます。
 そして発表2週間前に予演会を終え、サンドバックになりつつも最後の修正を加え、いざ本番へ。今年の開催地は宮崎県で、長時間バスに揺られながら前日入りしました。
 前夜祭という名の飲み会を行い、緊張を多少ほぐしながら就寝。

 

 そして当日、普段使わないスーツに身を包み会場へ。参加登録を済ませてそれぞれのブースに吸い込まれていきました。同期の人たちの発表を見守り、自分の番になると緊張の面持ちで壇上へ。私は「強直性痙攣に対して硫酸マグネシウムの持続投与を併用した破傷風の1症例」の発表を行いました。想定問答集からはずれた質問におどおどしているとすかさず指導医先生から助け舟が!自分に情けなくも、ありがたく、事なきを得ました。
 同時間でのセッションに固まっていたため、一部見れなかった発表もありましたが、荒木君はさながら指導医クラスの貫録をみせ(同じ3年目です)堂々と発表をこなし、質問に食い掛かるくらいの勢いを見せ、余裕の表情でした(でもほんとはガラスのハート:本人談)。江頭君も落ち着いて発表。想定していた質問が自分には来ず、次の発表者にされたのをみて‘あれは自分に聞いてほしかった…’と寂しそうな目で語っていました。準備した質問は来ず、準備しなかったものがくる。人生は残酷なものです。

 
貫録十分 荒木氏   固まった私
   
卒なくこなす江頭氏    

 いろんな人の発表を聞いていると、どのようにスライドを使えば見やすく、内容が伝わりやすいのか、色彩の使い方の勉強にもなります。そして同年代の修練医も多いため、内容自体も勉強になるものが多く、実り多い学会となりました。
 宮崎のお土産を片手に長崎へ。次回の学会への‘どがんかせんといかん’課題を胸にしつつ日常生活へ戻っていきます。
 最後にご指導いただいた先生方、支えてくださった多くの方々、また日常臨床のお忙しいなか準備をすすめてくださった宮崎大学の方々ありがとうございました。お陰様で貴重な体験&麻酔科医員として初めての学会発表を無事に終えることができました。
 まだまだ未熟な私ですが、日々精進を積んでいこうと思います。
以上簡単ですが報告を終えたいと思います。
ご清聴ありがとうございました。