スタッフ紹介

助教: 赤澤 祐子 (病理部)
助教:赤澤祐子
赤澤 祐子 (あかざわ ゆうこ)
Yuko Akazawa, M.D., Ph.D.
卒 業: 長崎大平成12年 (学生時代はバドミントン部でした)
出 身: 長崎県立長崎北陽台高校
専 門: 消化器疾患
研 究: ヘリコバクター・ピロリ産生VacAによる小胞体ストレス誘導と病態への関与
肝細胞のアポトーシスと小胞体ストレス
NASHマウスモデルを用いた治療開発の試み
資 格:

日本内科学会認定医
消化器病学会専門医
内視鏡学会専門医
日本肝臓病学会専門医

略 歴:
平成12年 長崎大学を卒業、研修医となりました。消化器グループのアットホームな雰囲気と、内視鏡の面白さに惹かれて消化器に入ることを決めました。
平成14年 大村市立病院(内視鏡や消化器疾患治療の基礎を学びました。)
平成16年 長崎成人病センター(2ヶ月だけお世話になりました。)
平成16年 大学院入学
平成18年 アメリカのミネソタ州、ロチェスター市にあるMayo Clinic, Gores Lab に留学。夏は涼しくすごしやすいですが、冬はとても寒いところでした。世界各地から留学生が集まる面白いところでもありました。研究は、主にtumor necrosis factor-related apoptosis-inducing ligand (TRAIL) による肝細胞癌のアポトーシス、また遊離脂肪酸よる肝細胞傷害のシグナル伝達経路をやっていました。
平成22年 長崎大学に戻ってきました。
長崎大学病院消化器内科 助教
平成25年 長崎大学原研病理 助教
抱 負: 一年を振り返って
あっという間に過ぎた一年でしたが、ハイライトは先日自分が指導する院生が初めてアメリカの学会で口演を行ったことでしょうか。自分の時より何倍も緊張しましたが、予想以上に立派に発表してくれました。終わった時の喜びもひとしおでした。医員や修練医の先生も入れ替わり、だんだんと教えられる側から教える側にシフトしつつある今日この頃。私も変わっていかないと!と思う次第です。”What brought you here won’t get you there (今までやってきたことをただやり続けていても、その先には行けないよ)” というノウハウ本がアメリカで人気でした。昨年より原研病理に移動したことは、今まで行ってきた仕事に新しいものを取り入れるチャンスを与えていただいたのだと思います。今年からライフワークバランスの全学推進員になったこともあり、先生方の子育てや私生活と仕事のバランス改善でお役にたてることが目標です。
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Mayo 2ヶ月の留学生活を終えて

赤澤 祐子

 

 今年9~10月にかけて、「海外派遣による自立した若手生命医療科学研究者育成支援プロジェクト」という企画でMayo Clinic のGastroenterology and Hepatology research 部門で基礎研究をしてきました。ここは2009年まで留学していたところでした。 行ってみると、2年前に去ったロチェスターは変わっておらず、友人や同僚たちも暖かく迎えてくれました。財布を忘れてスタバに行くと、ただでコーヒーをくれるようなおおらかな町です。(知らない人とすれ違っても微笑み合うくせがついてしまうので、日本に帰ると、変な人と思われます。)久しぶりにラボに行くと、2年前にドアのところに忘れていた自分のスカーフがそのままかけてあったのにはちょっと驚きでした。ボスのDr. Goregory Gores(写真左)は、消化器のDepartment Chairでもあり、AASLD(アメリカ肝臓病学会)のオーガナイザーを務めたこともある、名の知れたscientistでもあります。ラボの主なテーマは肝細胞癌/胆管細胞癌における分子標的役の作用機序や脂肪肝の基礎実験です。ボスはアメリカ出身ですが、イタリア、ドイツ、スイス、インド, 日本など各国からのフェローやスタッフがいて、ほとんどが私のようなmedical doctorです。ちなみにスイスでは、消化器内科医の数が厳密にコントロールされていて、誰でもなれるわけではないらしいです。私たちは希望すれば勝手になれるので幸せですね。
 研究分野では、2年の間に新しいコンセプトが沢山生まれていて、勉強になりました。今回の自分研究は、脂肪酸が肝細胞にアポトーシスを起こす機序について検討してきました。基本的には、培養肝細胞に脂肪酸をふりかけ、その死んでいく様を観察しつつ、その時にどのような蛋白に変化が起きるのかを見る一見地味な作業です。それが将来NASHの病態解明と治療に生かせることを夢見つつ・・・。ラッキーなことに必要な細胞株、薬品などがすべてそろっていたため、順調に実験が進み、最終日にボスに論文の原稿を渡すことができました。休みの日には昔の友人たちとも飲みにいったり、家によんでもらったり、ひっこしを手伝ったりと多忙ながら楽しい時間がすごせました。
 2ヶ月の留学でしたが、私にとって1年の価値がある経験だったと思います。学会前の人手が足りない時に長期の留守を許していただいた中尾教授をはじめ、医局の皆様に大変感謝申し上げます。
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