学生・研修医の皆さんへ

大分県立病院
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大分県立病院

  初めて長崎県外を出ることになり、大分にきておおよそ1年がたとうとしています。諸先輩方の目線とはちょっと違った感じで紹介させていただければ・・・と思っています。
 大分県立病院は大分県でも歴史のある病院で病床数も582床と県下でも多く、症例数も豊富です。その分スタッフも多い大病院ではありますが、大病院にありがちな煩雑さはほとんど感じたことがありません。その中でも我ら消化器内科は特に働きやすいのではないかと自負しています。現在はスタッフ6名(内後期研修医2名)と初期研修医2~4名の10人弱で消化器疾患のほとんどの分野を対象に診療を行っています。
 消化器内科と言えば内視鏡な印象もあるかと思いますが、現在当院の内科では月水金を主に分担してほぼ毎日内視鏡検査を行っています。朝は上部消化管内視鏡、お昼からは下部消化管内視鏡を行い、ESD、PEG造設やERCPなどを行っています。前年と比べるとスタッフの変更もあり一概に比較は出来ませんが、平成20年度の上部は2467件下部は987件、ERCP 111件程度の症例数でした。小腸内視鏡やカプセル内視鏡なども導入されます。もちろん、緊急の内視鏡は24時間・365日対応できる施設です。
 火曜・木曜の午後からは主に肝疾患診断治療の為の肝生検やRFA、PEITなどエコー治療を行っています。肝癌治療に関してはRFA、PEIT等内科的治療を行うとともに外科や放射線科と連携を取り積極的に行っています。
 外来業務は毎日行っています。病棟の業務とまた違った感じで非常に勉強になります。もう一つ外来の特徴は消化器外来で腹部超音波検査を行っていることもあります。検査技師や研修医と一緒に毎日予約の検査と新患飛び込みのエコーをあてています。エコーでわかる診断はその場ですぐに診断ができる体制を作っています。また当院では平成20年度から救急部が発足しており、救急の初期対応は救急部にて行われています。そのためより消化器内科(消化器内科にかかわらず専門科)に特化した研修が受けられます。消化器内科医として見られるプレッシャーがやはりあります。でも、困った時にはいつでも上級医に相談でき安心して業務を行える環境です。
 また、大分は食べ物もおいしく、温泉も近場にたくさんある環境でなかなか住み良い町です。長崎と比較すると道路が広くて運転も楽です。移動してきた当初は知らない土地知らない病院で大丈夫かなと非常に不安を抱いて来たものでした。が不安が続いたのははじめの1ヶ月もなかったように思います。現在は毎日多くの症例、人との関わり合いを経験しながら一進一退、喜びと挫折(大げさですが…)をくり返しながら、日々精進しているところです。
初期・後期研修医の皆さん、症例豊富な大分県立病院で一緒にスキルアップをめざしませんか。大分県立病院に興味を持って頂けたら嬉しく思います。是非一緒に楽しく仕事しましょう。