学生・研修医の皆さんへ

佐世保中央病院
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佐世保中央病院

  長崎県民でありながら佐世保に来たのは今回が初めてで、長崎市とは変わった雰囲気の港街を公私ともに満喫しております。米軍基地と海上自衛隊を抱える佐世保は長崎県第2の都市で、街を歩けばいろんな肌の色の人間が往来し、夜はいかしたネオン街に変化していきます。佐世保バーガー、九十九島カキ、外人バー、ジャパネットたかた、ハウステンボス、城島健司ベースボール記念館と、特色ある食べ物や街並みはみなさんの荒んだ心を癒してくれるでしょう。

 佐世保中央病院はそんな街にある病床数312床の急性期病院です。院内では、消化器内視鏡科と銘打ったお揃いの青いロゴ入り戦闘服で気合いを入れています。スタッフは長崎大学、九州大学、福岡大学からの混成チームで、現在は7名のスタッフ(常勤6名、非常勤1名)と研修医+αで頑張っています。いろいろな大学からのDr.が集まっており、お互いのやり方をいい感じで吸収しあえます。内視鏡室は4台のトランスと全機種ハイビジョン対応の最新式の内視鏡スコープを多数取り揃えています。アメニティはもちろんフル装備で内視鏡室では有線放送で最新の音楽を聴きながら楽しく仕事を行い、カンファランスルームには52インチのハイビジョン大型モニター(兼テレビ)で内視鏡画像をみんなで検討します。そして、将来に向けた改築・増築が現在も検討されています。消化器外来と内視鏡室には看護師が多く配置されていて、各ブースの検査時には1名、治療時には直接介助と間接介助の2名が必ず担当します。看護師さん達は皆アメリカナイズされた解放感満点の佐世保人で、軽快な話術と介助技術は昼夜を問わず絶好調です。そして、入院患者さんを預かってくれる病棟は消化器病専門のフロアで約60床のベッドを確保しています。システムはカルテも含めて完全電子化で、パス稼働率も70%超と高く、安心して検査・治療に専念することが出来ます。 そんな恵まれた環境で消化器疾患の症例数が少ないはずはなく、毎日お祭りのように働いて、内視鏡の検査・治療は長崎県下でも一番の件数を誇っています。各医師には専属の美人秘書さんがついていて、デスクワーク(退院サマリー、レセプト、診断書)を全部やってくれるので、毎日がお祭りのように忙しくてもダラダラと遅くまで病院にいることはありません。医療に専念することが出来るので、充実した毎日を過ごすことが出来ます。

  また、佐世保はコンパクトな街なので繁華街も近く、仕事が終わったら楽しい楽しいお食事会が結構な頻度で開かれます。一次会の魚は新鮮で安く、二次会のお酒は国際色豊かで、三次会は病院のつけのきくバーで節約し、締めは佐世保バーガーと留まるところを知りません。ここでは卓越した社交力と鍛え抜かれた最強の肝臓を手に入れることが出来ます。ある可愛らしい女医さんが佐世保に来た2年間で5kgも太ることが出来たと満面の笑顔で喜んでいました。年齢層がうちの科も他科の先生も比較的若く、スピード感があり、仕事もプライベートもすごく勢いを感じる病院だと思います。

  最後に、当科の特徴は症例数も多いと思いますが、見落としのない内視鏡ルーチンをたたきこむため、内視鏡総数に対する疾患の割合が高く、週に1回の内視鏡カンファランスでは多数の症例を見る機会があります。またESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)には特に力を入れていて、平成20年度には93件の早期胃癌を切除しました。この件数は九州でもトップクラスの件数でした。この治療には高度な内視鏡技術が必要ですが、当科では豚の胃や牛の大腸を使ってトレーニングを積んだ後に、簡単な症例から徐々にESD技術を習得してもらいます。1年もいれば立派な内視鏡医になれることは間違いありません!


【 消化器内視鏡科の実績 】

 H20年 件数
 上部消化管内視鏡検査
5,455
 下部消化管内視鏡検査 1,322
 上部内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 93
 下部内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 65
 上部内視鏡的粘膜切除術(EMR) 6
 下部内視鏡的粘膜切除術(EMR) 107
 内視鏡的止血術 105
 内視鏡的胃瘻造設術(PEG) 45
 内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL) 22
 内視鏡的胆道治療(ERBD/EST/ERCP) 147
 肝生検 54
 ソナゾイド造影エコー 42
 エタノール局注療法(PEIT) 24
 ラジオ波焼灼療法(RFA)  10
 胆道ドレナージ(PTCD) 7
 インターフェロン治療導入 27