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長崎大学の現況:長崎大学産婦人科から皆さんへ
長崎大学産婦人科の周産期医療
 長崎大学病院は、地域周産母子センターとして、県の周産期医療を担っています。増崎教授は画像診断のエキスパートであり、長崎県内で胎児異常が疑われた症例は長崎大学病院へ紹介され、とくに出生後外科的治療を必要とする胎児のほとんどは大学病院で管理されています。合併症を有する胎児の管理に習熟することは、周産期医療を志す上で極めて重要です。そのためには知識だけではなく、多くの経験を積むことが必要ですが、長崎県内では大学病院でのみ合併症を有する胎児管理の研修が可能です。また、周産期医療において超音波検査は内科における聴診器と同様に欠かせない手技であり、その習熟は必須ですが、当科では超音波指導医である増崎教授をはじめ、複数の超音波専門医が在籍しており、直接指導を受けて専門医取得を目指すことができます。

 また、産科救急も当科が力を入れている分野であり、母体の生命に危機がおよぶ可能性がある産科救急疾患については、原則すべて受け入れています。中でも母児の予後に大きな影響を及ぼし、迅速な対応が必要な常位胎盤早期剥離は、当院の小児科、救命救急センター、麻酔科との連携により、妊娠週数の如何にかかわらず、疑われた時点で無条件に搬送を受け入れています。最近では、当院の救命救急センター到着後およそ10分で児が娩出できるようになり、児の予後も大きく改善しています。また、産科合併症の中で最も母児に大きな影響を与える疾患のひとつである前置癒着胎盤は、従来の超音波検査やMRIでは正確な診断は困難ですが、当科では開腹術中に詳細な超音波検査を行うことで、より正確な診断を行うことが可能です。さらに、予測困難な産科異常出血に対して、心臓血管外科の協力を得て腹部大動脈のクランプを行っており、高い止血効果を得られることから、その成果を数々の学会で発表して高く評価されています。前置癒着胎盤など、高度な産科管理を必要とする疾患については、ぜひ長崎大学産婦人科をご紹介いただけましたら、適切で安全な治療を計画致します。

 また、増崎教授が日本産科婦人科学会の周産期委員長、すなわち日本の周産期医療のリーダーを務めていることもあり、多くの医局員が数々の周産期関連の学会でシンポジストとして発表する機会を得ています。周産期専門医も複数在籍しており、周産期を志す者にとっては大変充実した環境にあります。
 さらに、来年の11月7,8日には、増崎教授が会長として「第37回日本母体胎児医学会学術集会」を開催致します。会場は長崎ハウステンボスです。夜はハウステンボスがまばゆいばかりにライトアップされる「光の王国」が開催される予定です。現役の産婦人科医のみならず、産婦人科を目指す研修医や医学生、パラメディカルのスタッフなど、大勢の皆様の参加をお待ち申し上げます。
(文責:吉田 敦)