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長崎県五島中央病院
長崎県五島中央病院
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 五島中央病院は、五島市(下五島といわれる福江島、久賀島、奈留島など)の地域医療を支える中核病院です。大波止から福江港までジェットホイルで1時間30分、フェリーなら3時間30分、長崎空港から福江空港まではプロペラ機で30分程度かかる離島圏の病院です。その中で産婦人科は、常勤2名で診療を行なっています。外来は1日に20~30人程度、病棟は平均して10人前後の入院数ですが、多いときは20人以上の入院を抱えることもあります。平成24年度の分娩件数は223例(帝王切開術43例)、手術件数は108例(帝王切開術含む)でした。
 分娩件数は年間200件を超え、医師数は2人ですので、分娩症例を多く経験したい方には良い病院です。妊娠35週以上で、推定体重が2000g以上の分娩を取り扱うこととしており、小児科とも相談しやすい環境です。異常産も取り扱っていますが、正常産が多い病院ですので、じっくり正常産を取りたい方にも良いと思います。また、経験を積んだ助産師も多くいますので、そこから得られる技術や経験も勉強になります。地域医療として考えると五島市の産婦人科は当院と開業医が1施設しかなく、2施設の病院(3人の産婦人科医)で五島市の年間400件程度の分娩を支えています。
 婦人科手術に関しては、開腹手術や腹腔鏡手術にも対応することができます。常勤2名で手術することが多いですが、長崎大学病院から手術応援にきて頂くこともあります。教授も年に1回は手術の応援に来て頂き、五島の医療を視察して頂いています。
 当院の特色としては、やはり離島医療であるというところに尽きると思います。長崎市内の病院のように救急搬送が簡単ではないというのが一番難しい点です。ヘリコプターでの搬送しか手段がないのですが、要請をしてから3時間以上かかることもあります。時間帯や天候によってはヘリコプターが飛ばないこともあります。産科疾患および婦人科疾患どちらとも搬送の対象となることがありますが、特に産科疾患では突然発症し重症化するケースも多いので、搬送が困難な場合は自分達で治療を完結させなければならないケースもあります。離島の怖さを痛感する部分です。医療資源も限られており、どのタイミングでコンサルトや紹介するかなどは、先に先に考えなくてはならないので判断能力は身に付いていくと思います。
 産婦人科は他科との連携も欠かせませんが、小児科はもちろん他科との連携は非常に取りやすい環境にあります。内科系外科系問わず医局が一つにまとまっており、顔を常々みることができるので相談もしやすい要因です。合併症妊娠や婦人科疾患であれば内科、婦人科手術であれば外科や麻酔科、産科危機的出血の際は放射線科などとフットワーク軽く助けて貰っています。当院内でTAE(経皮的動脈塞栓術)をして頂けるのは産科疾患を扱うものとしては、非常に心強く、頼りにしている部分です。産婦人科医をするうえでは、やり易い環境は整っていると思います。
 最後に五島での生活環境に関してお話しします。とにかく自然が素晴らしい場所で、海や山そして空にも驚かされ、癒されます。海の美しさにも感動しましたし、夜空の星がこんなにも見えるものかと思いました。夜間の分娩が終わり、官舎に帰るときには満点の星空が広がっていることもあります。また、天気のいい日には官舎の駐車場から天の川が見えることもあり、最近では鬼岳から眺めるペルセウス座流星群も素晴らしかったですね。趣味として釣りやマリンスポーツを始めたり、ゴルフを始めたり、マラソン(夕焼けマラソンは島の一大イベントの一つ。国際トライアスロン大会もありますよ。)をする人もいます。
 食事も美味しいですね。五島牛、五島豚などの肉が美味しく、焼肉店も結構あります。お気に入りの焼肉店がそれぞれあり、医局内でも意見が分かれるでしょうか。魚介も美味しいですね。時期によってですが、ウニ、クロ、アラ、きびな、カツオ、牡蠣、伊勢エビ、挙げればきりがないですが刺身や鍋も最高です。
 産婦人科医局員としてきて貰えると一番嬉しいのは間違いないのですが、研修医や学生時代にきて産婦人科の仕事や五島に触れて頂けると良さが分かるのでないかと思いますよ。