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専門医取得までの道のり
② 生殖医療専門医

 

生殖医療専門医のなるまで
北島 道夫
 生殖医療専門医は,日本生殖医学会が生殖医療従事者資格制度のもと2006年から認定を開始しました.ART(生殖補助医療技術)を中心とした現在の高度に発達した生殖医療のスペシャリストであり,産婦人科の生殖内分泌領域での臨床専門医資格の1つです.資格制度は2010年に大幅に改定され,指定された認定研修施設および研修連携施設において指導責任医のもと学会の定めた研修内容に沿って3年間臨床研修を行ったのちに審査を受けることになっています.2013年4月1日の時点で531名の生殖医療専門医が認定されています.
 長崎大学産婦人科は指定認定研修施設であり,現在3名の生殖医療専門医が在籍し,1名が生殖医療専攻医として登録し研修しています.

 生殖医療専門医になるには以下のことが必要です.

試験(審査)を受ける

(ア)一次審査=書類審査
(イ)二次審査=筆記試験+口頭試験
受験資格
(ア)日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医である
(イ)認定研修施設で3年間の研修を修了している
  認定のための研修を開始するには以下の要件を満たす
1. 日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医である 2. 研修開始時に2年以上日本生殖医学会会員である
  研修開始登録が必要である
  3年間のうち少なくとも1年間以上認定研修施設に専任で所属の上で研修を行う
  一般不妊症例を5例以上,体外受精−胚移植または顕微授精症例を5例以上,計10例以上を経験し10例分についてレポートを作成する.
  3年間で3回日本生殖医学会学術講演会に出席する
  日本生殖医学会学術講演会で筆頭演者として1回以上発表する
  生殖医学に関する論文を査読のある医学雑誌に筆頭演者として1編以上発表する
  学位を取得している者は⑥⑦は免除される. あるいは
  すでに生殖医学に関する論文を査読のある医学雑誌に筆頭演者として1編以上発表している者は⑥⑦は免除される.
  (ウ)講習会を受講して単位を履修する
   新規認定には15単位すべて受講が必要
 
単位数 単位項目 新規認定
必須項目
更新認定
必須項目
1 (1)生殖医療総論・トピック
1 (2)生殖倫理・関係法規
1 (3)生殖遺伝  
1 (4)女性生殖生理・生殖内分泌  
1 (5)男性生殖生理・生殖内分泌  
1 (6)生殖免疫、感染症等  
1 (7)治療総論・検査・診断
1 (8)一般治療各論I(排卵誘発)  
1 (9)一般治療各論II(女性手術、不育症)  
1 (10)一般治療各論III(男性不妊)  
1 (11)一般治療最近の進歩
1 12)生殖補助医療総論・管理
1 (13)生殖補助医療各論I(体外受精)  
1 (14)生殖補助医療各論II(顕微授精)  
1 (15)生殖補助医療最近の進歩
 
日本生殖医学会の年会費を完納している
審査料を払う=二次審査には20,000円かかります (合格したら登録料に50,000円かかります)
認定期間は5年間で,5年後の更新のためには条件があります.
  (ア)認定期間中の日本生殖医学会の年会費を完納している.
(イ)日本生殖医学会学術講演会に5年間で3回以上出席する
(ウ)関連学会への出席,学会発表および論文発表により,
   5年間で合計100ポイント以上を取得すること
    ① 日本生殖医学会学術講演会 1 回20 ポイント
② 学会参加または業績によるポイント
    *ポイントを取得できる学会
(10 ポイント)
各ブロックで開催する学術講演会(旧・地方部会)(2012 年度より摘要)
(5 ポイント)
日本産科婦人科学会、日本泌尿器科学会、ASRM、ESHRE、IFFS、
国際体外受精会議、世界ヒト生殖会議、日本受精着床学会、日本生殖内分泌学
会、日本生殖免疫学会、日本アンドロロジー学会、日本哺乳動物卵子学会、日本産科婦人科内視鏡学会
その他生殖医療に関連する学会で生殖医療従事者資格制度委員会が認めるもの
*学会発表および論文発表により取得できるポイント
【学術発表】
生殖関連学会発表(日本) 筆頭 10ポイント連名5ポイント
生殖関連学会発表(国際) 筆頭 10ポイント 連名5ポイント
【学術誌・著書等における論文発表】
生殖関連和文雑誌掲載論文 筆頭 20ポイント 連名10ポイント
生殖関連欧文雑誌掲載論文 筆頭 20ポイント 連名 10ポイント
  (エ)講習会を受講して単位を履修する(6単位項目,上記の表を参照)
(オ)認定期間中に生殖医療を継続していること
(カ)日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医である

 長崎大学産婦人科では最新の設備と経験豊かな専門医のもと,症例毎に非常に密度の濃い研修を受けることができます.大学病院ですので,一般不妊治療,内視鏡あるいは不育症などART以外の不妊治療,婦人科内分泌疾患も総合的に学ぶことができ,生殖医療専門医のための研修が過不足なく行えます.学会発表,論文作成については,邦文英文を問わず親身に指導致します.また,研修期間中に基礎的な実験などに興味がある方にも対応することができます.
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