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専門医取得までの道のり
⑥ 超音波専門医

 

超音波専門医取得に向けて
三浦 清徳

 産婦人科の日常診療において、超音波検査は産科や婦人科の領域を問わず、幅広く利用されています。産婦人科医にとって、超音波診断技術のスキルアップは必要不可欠なことだと思います。一定水準以上の専門的な超音波診断技術を身につけているかどうかの客観的評価を受けるには、日本超音波医学会が認定する超音波専門医を取得する必要があります。長崎大学産婦人科では、日常診療の中で超音波専門医・指導医がマンツーマンで指導していますので、超音波専門医試験に合格可能なスキルを自然に習得することができます。

 以下に超音波専門医を取得するための要件と長崎大学産婦人科で研修するメリットを述べます。

  1. 日本の医師資格を取得し、日本超音波医学会へ入会後5年以上の会員歴と指定研修施設での5年間の研修が必要です。長崎大学産婦人科は超音波専門医養成の指定研修施設であり、超音波専門医・指導医ともに在籍していますので、最短期間での専門医取得が可能です
  2. 受験に必要な経験症例数は500件以上です。長崎大学産婦人科では、全ての超音波検査において超音波専門医・指導医の指導を受けることができます。産科外来では、スクリーニング検査として妊娠初期の頭臀長や大横径による妊娠週数の確定、妊娠中・後期の大横径、腹囲、大腿骨長あるいは推定体重を用いた発育・形態の評価技術を身につけます。そして、胎児発育・形態異常が疑われるときは、その原因特定のために、より精密な検査を施行し母児を管理するスキルを養います。一方、婦人科外来では、超音波検査による不妊症や婦人科腫瘍の診断・治療効果の評価法などを学びます。
  3. 受験資格には、5編以上の筆頭者としての学術論文もしくは学会発表が必要です。長崎大学産婦人科では、毎年5月に開催される日本超音波医学会へ参加し、筆頭者として演題発表できるように指導しています。また、超音波検査を用いた研究と学術論文の投稿発表も指導しますので、同時に医学博士を取得することも可能です。
  4. 超音波専門医の試験は、年一回7月もしくは8月に実施されます。試験には、臨床診断の知識に加えて超音波工学の知識も問われます。長崎大学産婦人科では、難しい超音波工学についても実地研修の中で解りやすく指導しますので、専門知識のもとに超音波機器の扱い方からプローブの選択、そして検査の実施と評価を行えるスキルが自然に身につきます。