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専門医取得までの道のり
⑧ 漢方専門医

 

日本東洋医学会 漢方専門医について
吉田 敦

 私が始めて漢方医療に興味を持ったのは、卒後9年目で福岡の田川市立病院に勤務している時でした。もともと漢方といえば当帰芍薬散と葛根湯しか知らず、月経困難症には馬鹿の一つ覚えのようにだれにでも当帰芍薬散を処方するような私に、担当のMRさんがとても熱心に漢方医療を紹介してくれました。頻回に製品説明会を開いてくれる(もちろん当初はお弁当が目当てだったのですが)うちに実際に処方してみようという意欲がでてきて、見よう見まねで使用しはじめるようになります。すると、そのうち劇的に効果を示した症例に出会うことができ、漢方をより深く勉強したいと思うようになりました。幸運なことに、隣の飯塚市に漢方診療で名高い飯塚病院があり、定期的に漢方に関する勉強会が開催されていたので、それに参加させて頂き漢方に関する知識を増やすことができました。勉強会の際に当時の漢方診療科のチーフであった三潴(みつま)忠道先生のところに押しかけ、東洋医学会入会の推薦書(当時は指導医の推薦がないと入会できませんでした)にサインをいただき、学会に入会したのもその頃です。
 
東洋医学会のホームページには、漢方専門医について、下記のように掲載しています。
「西洋医学的な専門医資格を取得した上で、さらに漢方医学を充分に修得し、漢方独特の診察を行って、患者様一人一人の症状や体質に適した漢方医療を提供することができる医師です。」

 

 漢方専門医といっても、漢方薬ばかりを処方するわけではありません。漢方の特徴は、同じ症状、西洋医学的には同じ病名でも、患者1人1人に異なった処方をすることです。いわゆるオーダーメード医療に近いともいえるのではないでしょうか。
 もちろん西洋医学の薬も処方しますが、西洋医学的な手法で症状が改善しない場合に、漢方という手段を持っていると、大変役立つことがあります。多くの引き出しをもっていることは、医師にとってとても重要なことと思います。

 

漢方専門医を取得するには、他の専門医と同様にまず産婦人科の専門医を取得していることが条件になります。
東洋医学会が示している専門医取得の必要条件は下記の通りです。

 

「3年以上継続して本会会員で所定の単位数(7単位)を取得し、学会が定める研修施設(長崎大学病院は指定研修施設になっています)で3年以上東洋医学の臨床に修練を積んだ者。
【認定方法】
50症例の一覧及び、そのうち10症例の臨床報告を提出し、認定試験(筆記試験、口頭試問)に合格すること。」

すなわち、最短であれば卒後9年で専門医を取得できます。
 具体的にはまず学会に入会たうえで、学会に専攻医登録と研修手帳取得の申し込みをする必要があります。詳細は東洋医学会のホームページをご覧下さい。

 

 漢方の世界は大変奥が深く、私もまだまだ山の裾野にいる段階です。頂ははるか高くにあり、まだまだその姿すら見ることができませんが、皆さんも長崎大学で一緒に産婦人科の漢方診療を勉強して、山の頂を目指していきませんか?

Department of Obstetrics & Gynecology Nagasaki University School of Medicine

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