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第1内科は大正14年長崎医科大学内科学第一講座として開講されました。
初代故 角尾晋教授は学長として戦時下にあって長崎医科大学の指揮をとられましたが、昭和20年、原爆の急性期障害で志し半ばで永眠されました。西洋医学発祥の地 にあってシーボルト、ポンペに続く長崎医学黄金時代を夢見て長崎医科大学の医師、医学生と共に歩み「科学精神」や「長崎を日本のハイデルベルクにするため に、私は一粒の麦になる」と言う言葉は、今も尚新鮮に我々の胸を打ち、奮い立たせる言葉として語り継がれています。
原爆で廃虚と化し、学長兼主任教授を失った第1内科は故 横田素一郎教授に引きつがれ、戦後の原爆によって廃虚と化した長崎での第1内科の再建に努力されました。高岡善人教授は第三代教授として膵臓から新しい蛋 白同化ホルモンを精製し、特異な薬理作用から幅広い臨床応用を試みるという当時としては極めて先駆的なサイエンスを展開されました。
第四代長瀧重信教授は甲状腺研究から始まり国際的視野で研究を展開され、「長崎を世界に」を合言葉に70余名の留学生を送りだされ、被爆と甲状腺、甲状 腺の自己免疫、1型糖尿病の成因、関節リウマチの発症機構、HTLV-Iに起因する脊髄症(HAM)やシェーグレン症候群、ウイルス肝炎と肝癌の発症機構 と多岐に亘る分野で多くの優れた研究者を輩出しました。
平成9年から第五代教授として江口勝美教授が就任されました。研究分野は免疫学、ウイルス学(HTLV-I、肝炎ウイルスなど)、代謝学、細胞内シグナル伝達(増殖因子、転写因子など)、免疫 遺伝学・遺伝子治療、再生医学と広範な分野に及び、特に平成13年度からは9年間にわたり厚生労働科学研究班の主任研究者を務められ、MRIを用いた関節リウマチの早期診断法を確立されました。大学病院 内科系診療部内のリウマチ・膠原病内科、内分泌・代謝内科、神経内科、消化器内科の4部門を総括され、平成21年3月からは新たに消化器内科が設立され、リウマチ・膠原病内科、内分泌・代謝内科、神経内科の3部門を統括することになりました。
平成22年11月から第六代教授として川上 純教授が就任されました。複合内科の特徴を生かした内科全般に亘る豊富な知識の取得、効率がよい各種専門医資格の取得、かつ、“Research mind”を持つ医師の育成を目指しています。
歴代主任教授
初代主任教授
第二代主任教授
第三代主任教授
故 角尾 晋 先生
故 横田 素一郎 先生
故 高岡 善人 先生
在任:
大正14年3月7日〜
昭和20年8月22日
在任:
昭和21年12月11日〜
昭和33年12月31日
在任:
昭和34年5月16日〜
昭和55年3月31日
第四代主任教授
第五代主任教授
長瀧 重信 先生
江口 勝美 先生
在任:
昭和55年12月16日〜
平成9年3月31日
在任:
平成9年12月1日〜
平成22年3月31日
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