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国内・海外「留学便り」
 
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古林 正和 (代謝班)
Barbara Davis Center, Eisenbarth lab : アメリカ・コロラド州
(2005年9月〜2008年7月)

 
Barbara Davis Center, Eisenbarth labに留学して
 早いもので私がBarbara Davis Center, Eisenbarth labに留学して1年半が過ぎようとしています。留学の話が決まった当初は、僕みたいな未熟者で、更に英語が大の苦手な者がEisenbarth labに留学して果たして大丈夫であるのかという不安の方が多きかったのですが、実際にこちらへ来てみると、prof. Eisenbarth を始めlabの人皆が本等に良い人達ばかりであり、僕のような者でもどうにかやっていくことが出来ています(勿論、未だに辞書、ペン、紙が必須なのは言うまでもありませんが・・・)。

 本村先生より、同門会雑誌に近況報告をしてくれないかというメールを頂き、快諾したものの、いざ原稿を書こうと筆をとると、何を書いてよいか分からなかったのですが、現在の様子などを中心に書いてみたいと思います。

 Barbara Davis Centerは2005年5月より旧キャンパス(Denver)より、現在の新キャンパス(Aurora)に移転したばかりです。現在も多くの建物が建設中であり、Barbara Davis Centerも最近まで3階フロアは工事中でやっとこの3月にすべての工事を終えたばかりです。ですので建物自体は大変新しいのですが、建設費をけちったためなのか、室内の床のタイルがすでに剥がれてきたり、建物の中にいると溶液の液面が揺れるくらい建物が揺れたりと日本ではあまり考えられないような事もあります。それはさておき、御存知の方も多いかもしれませんが、Eisenbarth labは1型糖尿病におけるリサーチで最先端の研究を行っているlabの一つです。Prof. Eisenbarthを中心として約20名のスタッフが、1型糖尿病の動物モデルであるNODマウスを用いた研究、MHCの遺伝子解析、IAA(インスリン自己抗体)を含めた自己抗体測定を3本の柱として研究に従事しています。僕が現在行っているのは、1型糖尿病の原因抗原の一つと考えられているインスリンB鎖ペプチド(B:9-23)を特異的に認識するT細胞レセプター(TCR)のalpha/beta chainうち、alpha chainが重要な働きをしているのではないかという仮説のもと、インスリンB鎖ペプチド(B:9-23)を認識するTCR alpha chainのみを発現しているNODノックアウトマウスの作製と、現在のラジオイムノアッセイに替わるIAAのELISA法の確立という2つです。僕のこちらでのweekdayの生活スタイルは、マウスに関しては、週に1日はアニマルルームにて膨大な数の採血と血糖測定(これでほぼ1日潰れます)を行い(こちらはケージ交換は自分ではしなくて良いので助かっています)、その他にFACS解析、ELISPOTアッセイ、adoptive transfer等の機能解析を行っています。
 その他の日に、IAAのELISAをやっているのですが、こちらはなかなか上手く行かず、様々な抗体の組み合わせでIAAが測定出来ないかと試していますが、こちらはそれこそ膨大な数のELISAプレートのゴミの山を築いています。
IAAに関しては、まだまだですが、今のところマウスに関しては、ぼちぼちデータも出てきているところで、もうすぐ第1報を投稿出来るのではないかというところです。
Weekdayとは異なり週末は、ほぼ完全にお休みといった状況です(日本で頑張っておられる先生方には申し訳ありません)。コロラドは、ロッキー山脈を始め自然が豊かであり、夏は緑がまぶしく、冬はスキーリゾートとして大変有名であり、土日はこれらの自然を満喫しております。

 以上が最近の僕の様子ですが、公私共に充実した日々を送ることが出来ております。文頭にも書き繰り返しになりますが、留学をして本当に良かったと思っております。これから留学を考えていらっしゃる先生方、留学を悩んでおられる先生方には、チャンスがあるのであれば、是非留学される事をお薦めいたします。そして、この場をお借りして、今回の留学の機会を与えて下さった江口教授を始めとする諸先生方、また、人手不足の中送り出して頂いた代謝班の先生方へ大変厚くお礼申し上げます。


 
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