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  長崎大学病院第二内科【女性医師の会】
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Q&A - 河野 茂 教授がお答えします。

Q
1. 初期臨床研修を大学病院で行う場合と市中病院で行う場合のメリット、デメリットについてどのようにお考えですか。
Q
 新制度がスタートして、6年が経ち、時代は大きく変わりました。
(市中病院=プライマリケア=初期、大学=専門的=後期)の構図は、完全に崩れています。
 一般的に、大学病院は、非常に専門的なので、プライマリケアの勉強にならないといわれていましたが、救命センター等が多くの大学で設立され、地域研修にも力を入れて、プライマリケアもできる研修となりました。逆に、市中病院でも、特定の分野では大学以上に専門的で、特定の疾患のみ多く初期研修には向かないという状況もでてきました。指導医に関しても、幅広く指導できる医師は、かつては市中病院に多くいましたが、最近は、そういう指導医が、大学にどんどん登用され、大学の教員陣もかつての研究志向の人だけではなく、臨床に情熱を持ち後進を指導する人が多くなりました。もはや、メリット、デメリットを、一般化することは困難です。皆さんが、自分の目でしっかりと見なければならない時代となりました。長崎大学病院は、ここ数年の初期研修の改革(CHANGEプロジェクト)は、全国的にも注目されるほどとなっています。教育環境、労働環境等思い切った改革がなされ、市中病院に劣る点は少なくなったと思います。自分の目で確かめてください。

Q
2. 貴科の医局の魅力は何ですか。
Q
 「医局」という言葉をネガティブに捉え、自由を奪われる旧態依然のヒエラルキーがある世界だと思っている人は多いかもしれません。しかしながら、第二内科という集団は、臨床や学問を追求し、人を育てて、世に貢献することを目的とした集団です。そこには、ひとりひとりの医師としての個人としての幸せを、医局がサポートすることが基本にあります。もちろん、限界もありますし、社会人としてのルールもありますが、『よく学び、よく遊べ』をモットーに活気あふれる自由な雰囲気の伝統が続いています。救急医療から慢性疾患の管理まで幅広い内科全般の知識を習得するとともに、精神的にも患者の気持ちを思いやれる医師の育成する教育体制は、誇れるものがあると思います。加えて、第二内科は人材が豊富であり、地域医療に努力されている勤務医・開業医の先生もいれば、研究で世界的に活躍される先生もいらっしゃいます。臨床でも研究でも若い医師の目標となれる先輩(ロールモデルが豊富)が多いのが一番の魅力です。

Q
3. 長崎大学で初期研修はせずに別の場所で研修して3年目から長崎大学で研修することをどう思われますか。
Q
 勿論構いません。既に何人も3年目から長崎大学で後期研修をしています。来るもの拒まずの姿勢が私達の伝統です。しかし、医師として、プロフェショナルの第1歩を誰と何処でどういうふうに過ごすかは、非常に重要です。大学外で初期研修する場合でも、<つながる>ことは大切と思います。セミナーや学会で、大学の先生らと一緒に勉強したり、大学のイベントに出席したり、個人的にメールの交換等をすることは、目の前の狭い世界にあなた自身を埋没されることを防ぎます。大学と<つながる>と、入局勧誘があるのでわずらわしいという人も多いかと思います。しかし、様々な人と<つながる>ことでしか、医師の成長はないと思います。

Q
4. 教授は医局員のためにどのようなことを心がけていらっしゃいますか。
Q
 一言でいうと、<医局員ひとりひとりが、幸せになってもらいたい>ということを常に考えています。みんながそれぞれの希望や価値観を持っているので、すべてに対応することは不可能ですが、幸せをつかむ基盤づくり、つまり環境を整えることを心がけています。臨床、研究、留学、また結婚や出産、復帰等に対して、スムーズに実現できるような環境を皆で作り上げることを心がけています。具体的には、ひとりひとりとよく話し、仕事やキャリアや家庭がうまくゆくためには、何が必要かを見出して、素早く、対応しています。

Q
5. 入局後の異動はどれくらい希望などを言えるのでしょうか。
Q
 希望は100%言ってください。これまでも個人個人の希望をじっくり聞いています。その上で、チームで対応できることと個人で対応しなければいけないことを考えていきます。昔のイメージである、医局=強制人事ということは、まったくありません。入局を躊躇する大きな理由のひとつに<異動>があることも十分理解しています。アメリカのように、異動=キャリアアップというような考えが、日本にもないことも分かっています。異動が医局員個人と関連病院の幸せにつながるようになることを常に心がけています。

Q
6. ある程度キャリアを積んでから医局に入ることは可能でしょうか。
Q
 卒後何年目であろうと可能です。今までも数多くの分野から入局しています。外科系から入局された先生もおられますし、基礎系で業績をあげられてから入局された先生もいます。医局とは、その個人のキャリアアップを応援する組織であることは間違いありません。入局される前のキャリアを潰すようなことは、100%あり得ませんし、様々な人が交わることにより、いろんなアイデアや組織の力が増すこともあります。

Q
7. 大学病院と市中病院で働くときの違いはどんなことですか?
Q
 どう働くかは、あなた次第ですので、どこで働こうが、一生懸命やれば大きな違いはありません。一般的に、大学病院ではカンファランスなど教育の機会が多く、より深く基礎から最新医学まで勉強でき、さらに貴重な症例にも出会え、市中病院では出来ない高度医療も行えます。しかし、それは、あなたの積極性にかかっており、いくらいい環境があっても、利用しない人は利用しなく、どんなに劣悪な環境でも、勉強する人はなんでも吸収できます。つまり、どこに行こうが、あなた次第です。

国立大学法人 長崎大学