診療・研究について

感染症グループ

感染症グループ
感染症グループは、呼吸器感染症のみならず全身の様々な感染症を診療しています。
多岐にわたる病原体に対応できるよう、診療・研究体制を整えています。

臨床編

<感染症診療>

私たちは、肺炎・抗酸菌症といった呼吸器感染症はもちろん、深在性真菌症・インフルエンザやHIV/AIDSなどのウイルス感染症・脳髄膜炎・ダニ媒介感染症など、全身の感染症を診療しています。

例:3年目医師が1年間に経験した症例

  • マダニ媒介感染症(リケッチア症)
  • HIV感染症
  • 播種性クリプトコックス症 、カンジダ血症
  • 結核(肺結核、結核性胸膜炎)、放線菌症
  • 市中肺炎、院内肺炎、医療・介護関連肺炎
  • 脳膿瘍、髄膜炎、骨髄炎、尿路感染症

<コンサルテーション>

日常診療に加え、他科からの感染症コンサルテーションを受け、毎日回診を行なっています。また、他科合同カンファレンスを行い、HIV感染症、臓器移植後や血液疾患患者に生じた重症感染症、輸入感染症なども診療しています。


<感染制御>

感染症の診療では、適切な抗菌薬だけではなく、宿主の免疫状態や医療行為・院内環境など、host-pathogen-drug interactionを意識する必要があります。感染予防や感染制御に関しても、感染制御教育センターや検査部、及び地域内の様々な病院と密接に連携しています。
災害発生時には、感染症の流行を防ぐべく、被災地へ足を運び、援助活動も行います。

熊本地震における感染症対策時の写真


<学会参加>

経験した症例や臨床研究の結果は、研修医、若手医師含め、積極的に国内外の学会で発表しています。発表に至る過程で身についた知識は財産であり、今後の診療に活かされます。


<海外研修>

毎年夏に、タイ王国チェンマイ大学への短期研修を主催しています。HIV感染症や、日本では経験できないような熱帯地方特有の感染症を学ぶことができます。


<教 育>

教育にも力を入れ、学生や研修医を含めた症例カンファランスを毎週行い、感染症診断や抗菌薬の基本的な特徴や使い方を理解できるよう指導しています。
多数の資格が取得可能であり、取得に向け全力でサポートします。


<感染症グループで取得できる感染症関連の認定医・専門医>

  • 日本感染症学会 感染症専門医
  • 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
  • 日本結核病学会 結核・抗酸菌症認定医
  • 日本医真菌学会 認定専門医
  • Infection Control Doctor

<ガイドライン作成>

当科は多くの感染症診療ガイドライン作成にも携わっています。感染症グループから委員として参加したガイドラインを紹介します。


研究編

 分子生物学的な基礎研究から、新たな治療法の開発や感染予防へ繋がる研究、疫学研究に至るまで、幅広く研究を行なっています。
 取り扱う病原微生物も、細菌・ウイルス・真菌と多岐に渡り、海外で専門的手法を身につけた教官を中心に、病原微生物ごとに複数の研究テーマに取り組んでいます。
 基礎研究や臨床研究に打ち込むことで得られた知識や経験は、臨床においてもより高いレベルでの診療に繋がっています。


<主な研究テーマの例>

《真 菌》

  • カンジダ属の薬剤耐性機構および病原因子の解明のための分子生物学的研究、新規治療法の開発
  • クリプトコックスの感染・治療に関する研究
  • アスペルギルスの薬剤耐性に関する研究(臨床分離株からの耐性変異の検出やバイオフィルム形成など)
  • 慢性肺アスペルギルス症マウスモデルの開発や治療法の研究

《細 菌》

  • 肺胞マクロファージ免疫に着目した肺炎球菌の病原性の解明
  • プロバイオティクスの肺炎球菌性肺炎に対する抑制効果についての検討
  • 重症緑膿菌呼吸器感染症に対する高用量メロペネムの効果

《ウイルス》

  • 肺炎球菌性肺炎のインフルエンザウイルス重複感染の有無による臨床的特徴の差異を明らかにする研究

《抗酸菌》

  • 抗酸菌感染症患者末梢血白血球のサイトカイン産生の解析
  • 非結核性抗酸菌症の臨床像およびマウスモデルを用いた治療法の検討
  • クラリスロマイシン耐性非結核性抗酸菌症に対するクラリスロマイシンの効果の検討


<海外留学>

当科で研究し、さらに海外での専門施設での研究を希望する場合、海外留学という選択肢があります。感染症グループでは多くのスタッフが留学を経験しており、帰国後も臨床・研究で幅広く活躍しています。

[直近の留学先]
アメリカ国立衛生研究所(アメリカ)、ボストン大学(アメリカ)、ペンシルバニア大学(アメリカ)、マギール大学(カナダ)