学生の皆さんへ
 長崎大学病院循環器内科は、循環器疾患全体にわたりスタッフを揃え臨床・研究・教育に取り組んでいます。全国の医学生のみなさん、病院・医局見学や夏休みなどの短期実習なども状況により可能ですので、お気軽にご連絡下さい。たくさんのご質問・ご見学を心よりお待ち申し上げます。
長崎大学大学循環器内科(医局受付):
    095−819−7288 (医局長までご連絡ください)
臨床実習
 循環器内科の臨床実習(ポリクリ)は2週間です。期間中、各自1名の入院患者さんを受け持ちます。受け持ち患者さんの「副主治医」という意識をもって、チーム内の医師(指導医、主治医)と共に行動することが重要です。患者さんの身体診察は毎日行い、毎日の診察所見、問題点や鑑別診断・確定診断の評価、今後の治療方針等を「循環器内科学生カルテ」へ記載してください。チーム内の医師が適宜「循環器内科学生カルテ」を評価し、学生へフィードバックを行うようにしています。
 循環器内科の外来診療、血管造影室での心臓カテーテル検査や臨床電気生理検査、ペースメーカー植込み等の見学も行います。機会があれば、実際に使用している医療用機器や検査器具などを用いてのシミュレーションを行うこともできます。2週間の内、半日は、「長崎みなとメディカルセンター市民病院」での院外実習があります。
 実習最終日には症例提示・質疑応答があり、最初に与えられたテーマについてのレポートを提出してもらいます。
高次臨床実習
 循環器内科における個別行動目標 (Specific Behavioral Object, SBO)として、以下のものが挙げられます。指導医の監督の下、研修医・修練医と共に活動することで、患者対応・身体診察・救急医療・検査(心電図、心エコー等)を、より実践的に学習できます。
≪ 外来実習 ≫
 1. 診察室における患者の入退室、患者との応対、病歴聴取などを円滑に行うことができる。
 2. 自・他覚症状、身体所見などのカルテ記事を正確に記載できる。
 3. 血圧測定および脈拍の触診を正確に実行できる。
 4. 2音の分裂、代表的な心雑音、過剰心音を聴診できる。

≪ 病棟実習 ≫
 1. 副主治医として、病歴聴取、診察、検査結果の説明、診療方針の説明ができる。
 2. 救急医療の現場を体験し、医師の指導の下に的確な医療行為ができる。
 3. 看護師、理学療法士、薬剤師、検査技師などと協力して医療に当たることができる。
 4. 患者の信頼を得て主治医との橋渡しの役割を担える。

≪ 検査実習 ≫
 1. 12誘導心電図を正確に記録し、主な所見を判読できる。
 2. 心エコー図(経胸壁、経食道)の基本的所見の記録や理解ができる。
 3. 心臓カテーテル検査における心内圧曲線の評価を行なうことができる。
 4. 冠動脈造影、左室造影の読影ができる。