長崎大学病院循環器内科での成長の軌跡 ~医学生・研修医の声
クリクラ① クリクラ②
医学部6年次に実施されるクリニカルクラークシップ(臨床実習)に参加した医学部生の声を紹介します。
研修医① 研修医②
当科研修医の声を紹介します。
2016年度 クリクラ (6年次 クリニカルクラークシップ)
クリクラ 第3ターム 2016年6月
池内梓 池内 梓
 私は循環器内科でカテ班に参加させて頂きました。心カテでは多くの症例を丁寧に解説して頂き、時には手洗いをしてお手伝いもさせて頂いたことで、検査と治療全般の流れに関する理解を深めることができました。また、実際に何人もの患者さんに経胸壁心エコーを当てさせて頂き、体位によって見え方が変わることや、見え方に個人差があることなど、座学では得られない内容を沢山勉強することができました。
 さらに、心電図の講義はポリクリの時よりも専門的な内容でしたが、先生方の熱心なご指導のお陰で苦手意識が払拭され、国試の過去問で心電図が出てきた時に自信を持って解くことができるようになりました。そして、抄読会での発表ですが、私は恥ずかしながら英語の論文を読むこと自体が初めてだったので、循環器系の単語はもちろん、論文によくある用語さえも詳しくは知りませんでした。医師になる前に、学生のうちに論文の基礎を勉強できたのはとても良い経験だったと感じています。
 循環器内科を回って感じたのは、循環器は非常に奥が深く、一ヶ月ではとても学びきれないということです。一年後研修医として働く際には勉強する時間が今ほど取れないと思うので、今のうちに再度自分が学んだことを復習し、クリクラで循環器内科を回ったと胸を張って言えるように頑張ります。先生方には一ヶ月間大変お世話になりました、ありがとうございました。

忽那史也 忽那 史也
 循環器内科の研修では、多くの疾患を担当させていただくことができました。特に不整脈、心不全に関しては、診断から治療、退院と一連の流れを経験し、理解することができました。
 また、1か月間循環器内科を重点的に学ぶことができたため、研修以前の自分と比較すると、確実に力がついたと実感しています。今後は、今回の研修で得た経験を活かし、患者さんにとって良い医師となることができるように努力していきたいと考えています。

福田真千 福田 真千
 私は循環器内科が苦手科目の一つでした。筆記試験でとても苦労したのを覚えています。ですが、5年次の実習で小出先生、千葉先生に、心電図の見方や、身体診察の仕方を教えていただき循環器内科に興味を持ったので、クリクラでもっと勉強したいと思い選択させていただきました。
 4週間、南先生、福田先生、松尾先生の下でカテ班にお世話になりました。カテ室ではカテーテルの種類や透視所見、IVUSの見方、治療法について先生方に教えていただき勉強になりました。カテーテルを用いた大動脈弁置換術についても南先生に論文をいただいて勉強することができました。以前思っていたよりも幅広い治療が、カテーテルでできることを知りました。
 また、5年時の実習で自分の心エコーを見ることができなかったのですが、今回恒任先生の講義と、千葉先生に教えていただき自分たち同士で実際に心エコーを見ることができました。自分の心臓が動いているのを見ることができて嬉しかったです。
 前村教授の心電図道場では、とても苦手だった心電図を面白いなと感じることができました。基礎的な質問にも丁寧に教えてくださり、毎週の道場が楽しみでした。
 まだまだ知識が足りていないところも沢山ありますが、今回教えていただいた考え方を用いて、確実に身に着けることができるように勉強していきたいと思います。
 4週間大変お世話になりました。ありがとうございました。

松本学 松本 学
 循環器内科でのクリクラでは、病棟医の先生のもとで、AMIや重症心不全の患者さんを担当させていただきました。カテーテル治療によって劇的に良くなる症例から、重症心不全といった根気良く治療する必要のある症例を経験し、循環器疾患の多様性を感じた一ヶ月間でした。
 実習中、たまたま行った心エコー検査がきっかけとなり、AMIを診断できた症例も経験し、心電図や心エコーといった簡単にできる検査の重要性を再認識しました。
 また、今回の実習で定期的に行われた前村教授直伝の心電図講義では、心電図に対する苦手意識を克服し、新しい心電図を見たときに一定のルーティンに従って読むことができるようになりました。また、心電図の所見から心臓の状態まである程度把握することもできるようになりました。
 ポリクリのときに学習する機会がなかったEPSに関しても、不整脈の先生に詳しく解説していただきました。心内心電図を見たときに、どこから異常な電気刺激が発生しているのかなど理解することができ、PCIとは一味違ったアブレーション治療の面白さにも触れることができました。
 懇親会・スポーツ大会等にも数多く参加させていただき、非常に充実した実習を終えることができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

吉岡佑佳子 吉岡 佑佳子
 新患チャートやカルテ記載をたくさん経験し、何がポイントで、どうまとめて伝えるか、先生方にご指導していただきながら考える中で、疾患についての理解が深まりました。また、心電図道場では、初めは苦手意識があったものの、だんだん読めるようになると、今まで気が付かず見過ごしていた細かい心電図変化も分かるようになりました。より深く病態について考えられるようになり、面白かったです。
 循内の先生方はお忙しい中、私たちにたくさんのことを教えてくださいました。私は不整脈班でしたが、心カテも多く見学することができ、幅広く勉強できてとても充実した実習となりました。
 心音の聴診についてはまだ勉強不足な部分があるので、これから経験を積んでいきたいです。
 1か月間、本当にありがとうございました。
クリクラ 第2ターム 2016年5月
加来寿光 加来 寿光
 循環器内科での実習を通して、特に成長出来たと感じたのは、心電図と心エコーです。
 心電図に関しては、暗記することが多く、苦手意識がありました。今回の実習で心電図の読み方とメカニズムを学ぶことにより、心電図は考えるものであり、面白いと思えるようになりました。今では心電図を読むことが楽しく、積極的に心電図を読むことができるようになりました。
 心エコーもプローブをどのように当てればよいのかを、業務の合間にも先生方が手取り足取り教えていただけたのがとても良かったです。基礎をしっかりと教えていただけたので、生徒同士で実践する時も明確な目的をもって行うことができ、大変勉強になりました。
 特に恒任先生には、講義とは別の時間にも、心エコーの面白さについて教えていただき、エコーをすることが好きになりました。
  課題・目標としては、エコーの技術を磨くことです。

駒木倫比古 駒木 倫比古
 指導医の福田先生からは、心エコーや心電図、問診等の指導をしていただきました。心エコーでは基本となる傍胸骨長軸像、短軸像、心尖部四腔像の描出方法が以前と比べて分かるようになり、とても参考になりました。また、画像中の僧帽弁や三尖弁の動きについても、狭窄や閉鎖不全はないか、逸脱していないかと考えられるようになりました。エコー画像一つとっても様々な情報を読み取ることが可能だと知り、循環器の奥深さと興味深さを改めて実感することができました。循環器内科に来られて良かったと思いました。
 前村教授をはじめとした先生方から、心電図の講義をしていただいたお蔭で、最初苦手意識のあった心電図が、今では積極的に見られるようになりました。WPW症候群のデルタ波やブルガダ症候群のcoved型などの特徴的な波形は勿論のこと、わずかなST変化や脚ブロックをしっかり確認することで、患者さんに起きている病態変化を捉える心構えが身についたと思います。
 他にもアブレーションによる心房細動の治療見学や、カンファレンスでの先生方とのやりとりが自分にとって良い成長の場になったと考えています。将来自分が担当患者を受け持つようになった際は、この研修で学んだことを生かし、患者さんとの共感を大切にしつつ力になっていきたいと思います。1か月間多くの先生方にお世話になり、本当にありがとうございました。

本田えり 本田 えり
 5月の連休の影響もあり、期間としては短くなってしまいましたが、それを感じないくらい内容の詰まった充実した実習でした。
指導医の先生が受け持たれる患者さんを一緒に担当し、プレゼンや身体診察・カルテ記載の機会をたくさん与えて頂けたため、自分が診療に関わる意識を持って、積極的に取り組めました。
循環器内科での実習中は、カンファレンス中も、手技の見学時も、記載室でも、常に先生方が疑問に答えて下さる環境がありました。また、お忙しい中エコーの練習につき合って下さったり、外来を快く見学させて頂けたり、求めればそれ以上のことを返して頂きました。
前村先生の心電図講義では、なかなか問題が進まないくらい毎回いくつも質問をしてしまいましたが、その全てに丁寧に答えて下さいました。
他にも、実際に患者さんにエコーを当てたり、ガウンを着てカテーテル手技を間近で見学したり、抄読会の発表準備をご指導頂いたり、たくさんのことを盛り沢山で経験できた1ヵ月でした。
 ずっと苦手意識を感じていた循環器をこんなに楽しく実習できたのは、指導医の本川先生を始め、循環器内科でお世話になった全ての先生方のおかげです。まずは目前の卒業試験、国家試験を乗り切ることが大前提ですが、早く病棟で働いてみたいという想いを抱くような実習が出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。1ヵ月間本当にありがとうございました。

山口真利奈 山口 真利奈
 教授の前村先生をはじめ、指導医の荒木先生や多くの先生方に指導していただき、充実した高次臨床実習を行うことができました。
 心電図道場では難しい症例が多くありましたが、先生方が分かりやすい説明をしてくださり、一枚の心電図から複数の鑑別疾患や色々な病態の可能性を考えることができるということを理解できるようになりました。また学生同士で症例について考える時間も持つことができ、苦手意識があった心電図でしたが、いつのまにか好きになっていました。
 また、先生方のご指導の下で、患者さんのご協力を頂いて、心電図や心エコーをさせて頂きました。検査器具の使い方やプローブの当て方、また実際に病態を考えるうえで「どの角度から描出し」、「何を評価するべきなのか」ということを実践的に学ぶ機会を得て、循環器に対する理解が深まりました。これから経験を積んで、的確な聴診や診断ができるよう鍛錬を積みたいです。一か月間ありがとうございました。

横山貴士 横山 貴士
 私は5/2~5/27の1か月間、カテ班で実習させていただきました。ポリクリの時に不整脈班をまわっていたので、不整脈と心カテの両方を学ぶことができました。
 今回のクリクラで一番印象に残ったのが、前村教授が直々に心電図を教えてくださったことです。心電図の問題に対して、ただ答えを言うだけではなく、1つの心電図に対して+αの知識を何十分も教えて頂き、とても勉強になりました。心電図に対する苦手意識がなくなったと思います。これまで医ゼミやポリクリで心電図を読む機会があり、少しは読めるようになったかと思っていましたが、扱った問題がなかなか難しく、前村教授の丁寧な解説を聞いて、心電図は奥が深いなと感じました。例えば、期外収縮の形から、どこから期外収縮が起こっているかがわかったり、上室性不整脈であれば、どの辺りをアブレーションすればよいか見当をつけられたりと、心電図1枚で得られる情報が多いことを知りました。
 実習中には心エコーをさせて頂く機会がありました。学生同士だったり、先生から指導を受けながらだったり、と心エコーを自分で動かして、プローブの当て方、それぞれの画像の必要性、重要な数値など少し専門的なことまで学びました。また、カンファでの発表が多く、プレゼンテーションの練習になりました。
 その他にも、2,4年生がしていた解剖実習を3回ほど見学させて頂きました。以前より解剖をもう一度勉強しておきたいと思っていたため、とても良い復習となりました。
 今後の目標としては、この1か月で学んだことを復習して、研修医になってから活かしていくことです。また、循環器内科の全ての疾患を網羅した訳ではないので、実習で学ぶことができなかった範囲に関しては自分で勉強し、穴を埋めていこうと考えています。
 循環器内科の先生方からご指導を受け、循環器内科の良さに触れつつ、楽しく1か月間過ごすことができました。それに加え、将来どこの診療科に行くにしても循環器内科の知識は必ず必要であるので、今回クリクラで循環器内科を回ることができてよかったです。ありがとうございました。
クリクラ 第1ターム 2016年4月
今村裕佑 今村 裕佑
 前村先生の数回にわたる心電図講義により、苦手意識のあった心電図を克服することができました。不整脈や心筋虚血の所見だけではなく、J波の存在意義やCabrera sequenceなど、今まで知らなかった知識を教えていただき、より細かい部分まで意識して心電図を見るようになりました。また、数多くの心電図を読むことによって、即座にかつ論理的に解読できるようになり、自信をもって診断をつけることができるようになった。まだまだ疑問は尽きませんが、もっと心電図を勉強してより深い知識をつけていきたいなと思います。
 循環器内科の先生方の熱心なご指導のおかげで、非常に内容の濃い4週間を過ごすことができました。ありがとうございました。

河田賢 河田 賢
 一ヶ月間、土居先生、貝原先生を始め不整脈班にお世話になりました。どの先生方も熱心に指導して頂きとても充実した実習を送れました。カテーテルアブレーションに特に興味を惹かれ、不整脈がピタッと止まる瞬間は感動モノでした。また、副伝導路の位置も心電図から推測しており、心電図の奥深さを実感すると共に、非常に勉強になりました。一か月間、ありがとうございました。

郷野すずな 郷野 すずな
江藤先生に降圧薬の使い分けや併用の仕方について教えてもらい、患者さんの症状や背景から、どの薬が合うのか考えるようになった。
心エコーを自分で扱ってみて、その画像で何を評価しているのかについての理解が深まった。
荒川先生に心電図の読み方を詳しく教えてもらい、心電図への苦手意識がなくなった。
カテの見学をしたり、カンファに参加したりして、冠動脈造影の画像の評価の仕方についてわかるようになった。

松瀬春奈 松瀬 春奈
 私は6年次クリクラ第1タームの1ヶ月間、循環器内科でお世話になりました。
 5年次ポリクリで他科を実習している際にも、循環器の基礎知識の必要性をひしひしと感じていたことに加え、循環器内科でのポリクリが非常に勉強になった経験から、今回クリクラを希望しました。
 指導医は冨地先生でした。心電図の読み方やカテーテルアブレーションについて、基礎的なところからしっかりと学ばせていただいたほか、担当患者さんに対する投薬の考え方を毎日実際に見て学ぶことができました。更に毎週のカンファでのプレゼンテーションを指導していただきました。ポリクリの2週間では学びきれなかったような患者さんの入院後経過を間近で見て考えることができ、大変有意義な実習となりました。
 また、前村教授に心電図講義を毎週していただき、知識が曖昧で苦手意識の強かった心電図の鑑別に自信を持てるようになりました。多くの症例の心電図に触れて考えることで、様々な見るべきポイントを教えていただき、大変勉強になりました。
 その他にも、病棟実習の余った時間では、クリクラ生徒同士で経胸壁心エコーの練習をさせていただいておりました。今見たい断面は心臓に対してプローブをどのように当てるべきなのか、記録すべき数値はなにか、どう計測するかなど考えながら、手を動かすことで基礎的な知識を身に付けることができました。
 このような充実した実習をさせていただきました前村先生、冨地先生をはじめ、多くの先生方に誠に感謝しております。疑問に思った点を質問すると、どの先生も優しく、また熱くご指導をしていただき、多くの先生方にお世話になりました。本当にありがとうございました。

森田航司 森田 航司
 従来の心電図の読み方だけでなく、カブレラシークエンスの自然な流れでの読み方、どういう機序で心電図が変化しているのかなどを前村先生に教えて頂いた。
 また、心エコーに関しても、断面のイメージの掴み方を、恒任先生に教えて頂いた後、一か月間自由に実践することができて、3Dでパっとイメージすることができるようになった。
 目標:一か月間で深く学んだことを、人に教えられるレベルまでアウトプットできるようなることです。
研修医
研修医 2016年
福田泰之 福田 泰之
 私は研修医となり、初めての科が循環器内科でした。医師として初めて回る科が、その後の研修医生活に大きな影響を与えると思いましたので、学生時代に苦手意識のあった循環器内科を敢えて選ぶ事にしました。
 結果から言いますと、本当に最初に選んで良かったと思います。循環器疾患で大学に入院する患者さんは、非常に重症な場合が多いので、より正確な対応とスピードが求められる科の1つであると思います。
 専門的なことがわからない研修医に対しても、南先生をはじめ全ての先生が、忙しい中丁寧に教えて下さり、とても明るい雰囲気の中2ヶ月間学ぶことができました。循環器は全ての科に関わってくるので、ここで心エコーや心電図に自信が持てるようになったことで、とても充実した研修となりました。

坂井健二 坂井 健二
 循環器内科カテ班を2か月ローテートさせていただきました。自分は他大学出身で、長大の先生方をよく存じ上げない中、自分の出来ていないところを担当の赤司先生を始め、医局の先生方に懇切丁寧に教えていただきました。心電図も検査の機会も多く、勉強になりました。また若手の循環器ドクターによる研修医への講義もあってわかりやすく、循環器の理解を深めることができました。
 カテーテル治療は急性心筋梗塞といった、救急来院患者だけにするものと、自分の中で勝手に思い込んでいましたが、急性心筋梗塞でカテーテル治療後9か月後のフォローや、拡張型心筋症といった、他疾患でも冠動脈の状態を把握するために行うことを知り、循環器の治療に対しての理解を深めることができました。薬も循環器疾患では使う頻度も高いため、薬の勉強にもなりました。また経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)といった、全国的にもまだ始まったばかりの、新しい手術症例にもカンファレンスに参加でき、国家試験受験の時や自分の卒業大学の座学では知らなかった新しい治療法にも触れることができ、循環器内科での研修を行ってよかったなと思いました。
 来年研修を違う病院で行う予定ですが、また違う病院でも循環器をローテートして循環器疾患の理解を深めたいなと思いました。2か月間お世話になり、ありがとうございました。