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ホーム九州法医学ワークショップ平成23年3月5日ー3月6日 >琉球大学:深沢真希 先生(大学院生)


私が法医学を選んだ理由

琉球大学  深沢真希 琉球大学
深沢 真希

 学生時代、何科を選ぶのか迷っていたとき、一部の臓器分野の専門家となるよりも、何かの専門を通じて、全身を診ることができるような医者になりたいと考えていました。その点、法医学の扱う、“死”、特に“突然死”というものは、想像していた以上に多岐の分野にわたり、内科、外科、産婦人科、小児科といったmajorといわれる科から、整形外科や放射線科といったminor科まで、あらゆる医学分野に関わりを持っています。外因死、内因死を問わず、「“死”というものを共通点として、全身を診ることのできる医者」、それが法医学者であると思います。
 法医学者は、患者さん本人を直接治療することはできませんが、亡くなられた方の死亡原因を調べることによって、同じような病気や事故でなくなる人が少しでも減らせるように、対処法を考えることができます。法医解剖とは、まぎれもない診断行為の連続であり、的確な診断を行うことによって初めて、適切な予防法や治療法を考えることもできるのです。そういう意味で、法医学は内科や外科と同じような臨床医学であり、公衆衛生学と同じような社会医学でもあると思っています。
 また、法医学は医学以外の分野との関わりが多い点も魅力の一つです。法医学、という名前の通り、刑事事件、医療紛争などを通じた警察、検察をはじめとした法曹関係との関わりはもちろん深いです。それだけでなく、海に囲まれた琉球大学が得意とする海洋生物やマリンレジャーなど、医学分野以外への興味や知識が非常に役立つ、医学という単一分野に留まらないような広がりを持った学問です。病院内での診療活動だけでは満足できないような医学生の方々にも、幅広い活躍の場が用意されている、それが法医学であると思います。

 
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