そもそもなぜ自分が法医学をやることになってしまったのか・・・。もちろん自分で選んだからに他ならない訳ですが、明確な答えはまだよく分かっていません。“なんとなく”というのが一番しっくりくる言葉でしょうか??
学生時代から少なからず興味はあったように思います。ただ、思い返してみても、講義内容で覚えているのは「カルテの保存期間が5年」という程度。それからいろいろな症例の写真たち(詳細はもちろん覚えてません)。ちゃんと講義には出ていたはずなのですが・・・(当時の先生方、本当に申し訳有りません)。まあとにかく、当時からなんとなく興味はあったわけです。
そんなこんなでなんとか無事に卒業し、とりあえず研修(義務化の最初の学年です)。いろいろあって北里大学で研修することになりました。もちろん研修する中で興味のある分野はたくさんありました。小児科、放射線科、精神科、麻酔科・・・(偏ってる!?)。そして研修先での質問事項としては定番の「どこにするの?」には、行く先々で一応「法医学とか・・・」と答えていました。当然「変わってるね〜」っていうのが統一見解。今となっては、みんな教授のことを知っていたのか・・・と納得。もちろんそれだけではないですが。そして研修中に北里大学にも法医学教室がある(当たり前ですね)と知り、同期の誰か経由で紹介してもらって、結局そのまま研修終了後に大学院生として入ることになりました。
というわけで、自分自身で経過を見ても明確な理由はなさそうです。ただ、一つ大きかったのは、北里大学では救命救急に心肺停止で運ばれてCTを撮っても死因が分からないような症例などについて、承諾解剖を積極的に行っていたというところです。とりあえず人間というものへの興味はあったので、その前提でそれを治す様々な分野ではなく、たまたまその死因を明らかにする分野に入ってみたというところでしょうか・・・?
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