父がドイツ人で母が日本人であることから日独の環境の中で育ちましたが、日独交流を意識し始めたのは医学部を卒業してからでした。ドイツは学生のうちから海外交流がしやすい環境が作られています。また学生の積極性が求められます。海外交流において、言葉のバリア以外にも国民性の違いなど、苦労することも沢山あります。ただし、ほかの国でのシステムを見ることによって、また違う観点からものを見られるようになるなど、苦労する甲斐があります。
ドイツの法医学研究所は日本とかなり違う点が多々あります。特にミュンヘンの法医学研究所はいろいろな分野を専門にした先生が働いており、さまざまな視点から法医学が学べます。もともと法医学分野での日独交流は長い歴史を持っていますが、この交友関係を大事にして、それぞれの国の利点を取り入れることによって法医学のさらなる発展につながっていくと思います。また違う国の人と意見の交換をすることによって新しい研究のアイディアが生まれるきっかけにもなります。
質問 |
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具体的にドイツに留学したらなにができるのか。医師として働けるのか。 |
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留学までの手順は。 |
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どこまでの実務が必要か。 |
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アメリカの様に責任者として解剖ができるのか。 |
応答(まとめ) |
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医師、責任者として働くためには留学の手続きが簡単ではない。ある程度のドイツ語能力が必要。 |
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研究員として留学するのであれば手続きは簡単。研究員でも解剖の手伝い、生体鑑定の見学、裁判の見学などは問題なくできる。 |
講義のあとに何人かの学生が将来的にドイツ留学することにかなり興味をもって、話しかけてくれました。
海外交流にはまず人とのつながりが大切になっていきます。このワークショップでも多くの人と知り合うことができました。ひとつひとつの出会いを大切に! |
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