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ホーム九州法医学ワークショップ平成27年11月21日ー 11月22日>琉球大学:二宮賢司先生


SESSION 1:症例クイズ出題編
症例クイズ2:
頭蓋内に血腫を認めた高度腐乱死体の剖検例

  琉球大学 二宮 賢司 先生

【事例概要】
 60 歳代男性。9 月某日自宅であるアパートの一室にて、仰向けで倒れた状態で死亡していた。死後変化が進行しており、心肺蘇生術は行われず、現場にて死亡確認された。
 既往にアルコール性肝障害、便秘症、軽度の歩行障害。飲酒、喫煙歴有。室外気温は23 ℃、室内温度は20 ℃。窓は閉まっており空調は使用されていない。ウジの付着はなし。遺体発見後早期にモルグにて4 ℃で保管され、約2 日後に解剖が行われた。死後CT 検査は施行されていない。(なお、本事例は一部創作しています。)
【剖検所見】
 身長164 cm、体重37 kg。死後硬直は緩解し、角膜は混濁高度で瞳孔は透見できない。全身に腐敗性変色、腐敗血管網を認め、腹部は膨満する。外表上、外傷の有無は不明。
 脳は重量880 g で泥状化し、詳細不明。開頭時、100 g の血腫を頭蓋内腔に認める。大動脈内膜の粥状硬化は高度で石灰化を伴う。その他、全身諸臓器に重篤な損傷・疾患を認めない。心臓血からエタノール2.1 mg/ml 検出。
【問】
 以上の所見および当日示すスライドから、死亡診断書・死体検案書を作成してみよう。
 
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