SESSION 1 特別セミナー1 「法医病理学を学ぼう パート1」
やればきっと好きになる法医病理
~病理嫌いだった落ちこぼれが法医病理医になった話~ |
白状すると、私は大学の時には病理学が嫌いであり、(数多い)苦手科目の一つでした。しかし卒後すぐに自校の法医学講座に入局して、遅まきながら法医解剖には病理学的知識や技能が必要であることを知り、(システム上、法医学者になるために病理研修が必須である)米国での研修を決意しました。そういう訳ですから、渡米を決意したのは『病理を学びたい!』という積極的な気持ちからではなく、あくまで『必要にかられて・・・』という消極的な気持ちからでした。
その後紆余曲折あって、33歳の時に米国での病理研修を始めることになるのですが、研修当初、勉強嫌いな上に英会話能力も低い私は、日々の業務をこなしていくことだけで精一杯でした。しかし、それでもその慌ただしい毎日の中で、勉強嫌い、病理嫌いの気持ちが少しずつ変わっていくことになります・・・。
本講演では勉強嫌いな医学部の落ちこぼれが、渡米して病理(および法医病理)を学んで、病理に対する気持ちが大きく変わって帰国した話をしたいと思います。興味深い法医解剖事例も紹介する予定です。ワークショップ参加者の皆さんに、少しでも法医病理の楽しさを伝えることが出来れば、と考えています。 |
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