長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻 腫瘍医学分野

ENGLISH

臨床試験について

臨床試験とは

 様々な病気に対するお薬や治療法を新しく開発するにあたり、広く患者さんに使っていただけるようにするためには、動物などを使った研究が行われた後に、実際に患者さんに試験的に使っていただいて有効性と安全性を科学的に確かめることができる形で検討しておく必要があります。さらに現在行われている標準の治療薬や治療法と比較して、長期的な有益性についても検討する必要があります。

 このように患者さんを対象にしてお薬や治療法を評価することを“臨床試験”と言います。臨床試験には主に、薬の安全性をみる試験(第I相試験)、臨床効果(がんであれば腫瘍の縮小や病状の安定等)をみる試験(第II相試験)、さらに長期生存をみる試験(標準治療との比較)(第III相試験)があり、それぞれ段階を踏みながら実施されます。

 長崎大学ではT細胞輸注療法のがん免疫療法を行っています。現時点では第Ⅰ相試験です。治療法の安全性をみながら、がんに対する免疫反応や、がんの縮小や病状を安定させる効果を検討します。

当教室が参加している臨床試験

①「NY-ESO-1抗原特異的TCR遺伝子導入Tリンパ 球輸注 ゆちゅう による 同種 どうしゅ 移植後再発難治性 いしょくごさいはつなんちせい 成人T細胞白血病リンパ腫を対象とした多施設共同臨床第Ⅰ相医師主導治験」
この臨床試験は白血病/リンパ腫の一種である成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)を対象としています。骨髄移植をした後に再発した患者様を対象として、骨髄移植ドナーのリンパ球にNY-ESO-1というがん細胞がもつ標的を認識する遺伝子を導入して、腫瘍を攻撃する能力を持たせた上で細胞輸注します。より詳細な情報は以下の治験調整委員会事務局へお問い合わせ下さい。
<代表研究事務局>
 株式会社ファイブリングス
 須藤 美和子、上垣 千穂、坂田 晴美
 E-mail tbi1301_atll+jimukyoku@fiverings.co.jp
 電話 06-6358-7110
ページのトップへ戻る