医学部長メッセージ

  長崎大学医学部長:永安 武
長崎大学医学部長 永安 武
 医学部の使命は、現代医療の幅広いニーズに対応できる人間性豊かな人材育成にあります。
 超高齢化社会が迫りくる中、これまでの急性期医療から慢性期あるいは在宅医療、予防医療への転換がなされる一方で、再生医療、遺伝子治療、医療用ロボットなど最先端の研究や医工連携によるイノベーション技術が臨床現場に急速に実用化され、がん治療や介護医療に恩恵をもたらしています。経済のグローバリズムに伴うインバウンドの増加により医療の国際化が加速し、医療ツーリズムや国際感染症への対応、日本独自の医療機器開発や医療システムの輸出などが国策として医療側に求められています。さらに地震、水害、火山噴火などの自然災害に加えて、放射線災害など不測の事態への対応にも医療人として備えておく必要があります。
 長崎大学医学部は、開祖であるポンペ・ファン・メールデルフォールトが長崎奉行所の一室で松本良順とその弟子たちに講義を開始した1857年11月12日を創立記念日とする日本最古の近代西洋医学発祥の地です。本学の輝かしい歴史の中で、これまで多くの素晴らしい人材が輩出され全国あるいは世界の医療現場で活躍をしています。
 医学、保健学を志す学生を真の医療人として育成するためには、新たな医療ニーズに柔軟に対応し、最先端の教育、臨床、研究を提供できる医学部であり続けなければなりません。
 大学を取り巻く環境が大きく変化する中で、今一度、長崎大学医学部としての誇りと自覚を持って魅力ある母校を築いていこうではありませんか。