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教授:西田 教行
 
 プロフィール

1965年福岡県柳川生まれ、琉球大医学部卒。長崎大学大学院医学研究科修了(MD.PhD)。学術振興会特別研究員(PD)、フランス国立人類遺伝学研究所留学(2年)をへて2001年長崎大学の古巣に助手として戻る。レトロウイルス(HTLV-1)のレエプター同定にチャレンジして敗れたのち、プリオン研究分野に参入。2004−2006年間は日本とアメリカを約半年ごとに行き来しエール大学にて客員助教授としてアンチプリオン説の第一人者として著名なLaura Manuelidisとともに研究。また岐阜大学に新設された人獣感染防御研究センタープリオン研究部門の助教授としてBLS3ラボの立ち上げに携わった。2006年4月より帰長して現職。趣味は子供と山歩き、読書。現在がらにもなく、長崎大学医学部教員会議代表を勤める。
心情:プリオンはその胡散くさいところとやってることの泥臭さがおもしろく、感染の危険に身を張ってやっているという実感が楽しい。難しそうなことをやっているようだが、実は細胞にプリオンを感染させるという単純なことを馬鹿になってやっているのが実態。ゆったりした時間のなかでじっくり考えることが研究のポイントだと身勝手に信じている。せちがない世の中だからこそ大学は自由で大らかな場であってほしいと願っている。


 プロジェクト

1.
培養細胞を用いたクロイツフェルト・ヤコブ病病原体に関する研究
  クロイツフェルト・ヤコブ病をはじめとする伝達性海綿状脳症(別名:プリオン病)の病原体の本体(いわゆるプリオン)はいまだ不明である。プリオン仮説は真であるかとの問いが本質的命題であり、その実体を解明することが研究の最終目標である。我々はマウス神経系不死化細胞を用いてプリオンの持続感染モデル系を確立することに成功した。(Nishida, et al. JVirol2000)。さらに細胞モデルを用いてプリオン感染が及ぼす細胞機能障害の一部を明らかにした。(Milhavet, PNAS2000)。現在はこの培養系を用いて病原体の分離精製を試みている。また感染様式,病原体株間の細胞指向性の違いや、株特異的性質の保持機序(Arima, JVirol 2005)、株間の干渉現象など未解決の現象を解析している(Nishida, Science 2005)。さらに、ヒト病原体あるいは牛病原体(BSE)に感受性の細胞の構築を試みているところである。目下、プリオン感染性を培養細胞系を用いて如何に定量的に評価できる実験系を確立するかが課題。

2.
クロイツフェルト・ヤコブ病治療薬開発
  クロイツフェルト・ヤコブ病に対する有効な治療法はない。本研究では持続感染培養細胞を用いた抗プリオン効果評価系を確立し、既存の化合物、天然化合物、新規に化学修飾した薬剤剤などのから治療効果のある薬剤を検索している。またマウス感染モデルを用いたin vivo評価を行い、臨床応用可能か検討している。(Mange. et al. 2000) 岐阜大学人獣感染防御センターとの共同研究では論理的創薬のアプローチを用いて新規抗プリオン薬を発見した(PNAS2007)。この他、幹細胞を用いた神経再生療法のクロイツフェルト・ヤコブ病への応用可能性についても現在研究を行っている。


  1. Kuwata K, Nishida N,et al. 2007 Hot spots in prion protein for pathogenic conversion. Proc Natl Acad Sci U S A. 17;104(29):11921-6
  2. Nishida, N., S. Katamine, and L. Manuelidis, 2005, Reciprocal interference betweenspecific CJD and scrapie agents in neural cell cultures: Science, v. 310, 493-6.
  3. Arima, K., N. Nishida et al. 2005, Biological and biochemical characteristics of prion strains conserved in persistently infected cell cultures: J Virol, v. 79, 7104-12.
  4. Arjona, A., L. Simarro, F. Islinger, N. Nishida, and L. Manuelidis. 2004. Two Creutzfeldt-Jakob disease agents reproduce prion protein-independent identities in cell cultures. Proc Natl Acad Sci U S A 101:8768-73. 263-266
  5. Nishida, N., D. A. Harris, et al. 2000. "Successful transmission of three mouse-adapted scrapie strains to murine neuroblastoma cell lines overexpressing wild-type mouse prion protein." J Virol 74(1): 320-5.
他は省略


医学部業績:
  http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/med/publication/

備 考(共同研究可能な技術およびプロジェクト)
  ・ 新規薬剤のin vitroおよびin vivo抗プリオン効果判定など
・ 現在進行中の共同研究 (非公開)
 
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