スタッフ

助 教: 木村 大輔
助教:木村大輔
Daisuke Kimura, Ph.D.
E-mail kimura@nagasaki-u.ac.jp
プロジェクト

1. 肝細胞期・赤血球期に共通に発現する新規マラリア抗原の同定と解析
  マラリア原虫に対する様々なワクチン候補分子が同定され、世界中でワクチン開発研究が進められている。しかしながら、それらの研究の多くは各原虫ステージ特異的分子について行われ、未だ決定的なワクチンが確立されていないのが現状である。
近年マラリア原虫分子の網羅的マイクロアレイ解析から、多くの分子が肝細胞期と赤血球期に共通に発現することが明らかとなった。これらの分子は、従来のステージ特異的抗原より有望なワクチン候補抗原となる可能性がある。
すなわち、肝細胞期と赤血球期に共通に発現する抗原(共通抗原)に対する防御免疫効果が得られれば、マラリア原虫2つのステージを1種のワクチンのみで抑制効果を得ることができる。 さらに、肝細胞期の間において赤血球期の免疫応答に対するブースト効果が期待できる。
そこで我々は、これらの分子を用いたワクチン開発を目的として肝細胞期と赤血球期の両者に共通に発現し、且つ強い抗原性を有する新規ワクチン候補分子(共通抗原)の分離および同定を進めている。