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脳血管障害
ラジオサージャリーイメージ(1/4) ラジオサージャリーイメージ(2/4)
ラジオサージャリーイメージ(3/4) ラジオサージャリーイメージ(4/4)

ライナック・ラジオサージャリーは、“直線加速器による定位放射線治療”として高度先進医療の承認をうけた治療法です。

ラジオサージャリーは、放射線治療のひとつの方法です。頭部の病変に対して、正常の脳組織がなるべく照射されないように、病変だけが集中的に照射されるように工夫された治療法です。
“ラジオサージャリー”という名称は、“放射線による外科手術”という意味から名付けられたものです。細い放射線のビームをあたかもメスのように操作して病変だけを正確に照射する様子が、手術の際の鮮やかなメスの切れ味にたとえられるからです。 病変に対して一回で多くの放射線を照射することができるので、優れた治療効果が期待できます。
長崎大学では、通常の放射線治療に用いられるライナック装置(直線加速器)を使ってこの治療をおこなっています。
私たちはこれを“
ライナック・ラジオサージャリー”と呼んでいます。



Question どのような疾患を治療できるのですか?
Answer 脳動静脈奇形などの血管性病変や、聴神経腫瘍や転移性脳腫瘍などの腫瘍性病変が治療の適応となります。病変の大きさとしては直径3cm以内のものが適しています。手術では治療しにくい部位の病変や、合併症のため手術が難しい方、高齢の方への治療も可能となります。
実際に治療が可能かどうかは、脳神経外科と放射線科のスタッフで十分に検討し判断します。

ライナック・ラジオサージャリーによる治療例
脳動静脈奇形
照射前イメージ 照射2年後イメージ
照射前 照射2年後
脳動静脈奇形は2年間の経過観察で80%の奨励に完全消失を認めます。
聴神経腫瘍
照射前イメージ 照射1年後イメージ
照射前 照射1年後
聴神経腫瘍では約80%の症例で腫瘍の成長を抑えます。
転移性脳腫瘍
照射前イメージ 照射3ヶ月後イメージ
照射前 照射3ヶ月後
手術の困難な症例に対しても治療は可能で、1ヶ月前後で治療効果が認められます。

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Question 治療のスケジュールはどのようになりますか?
Answer 患者さんの状態や疾患により多少の違いはありますが、以下のようなスケジュールになります。治療は一日で終了します。治療そのものが患者さんに与える負担は小さいので、通常は4〜5日の入院で十分です。

入  院
治療当日

午前8:00頃
ヘッドリング装着
◆局所麻酔と軽い静脈麻酔下でヘッドリングをピンで固定します。
◆原則として剃髪は不要です。
ヘッドリング装着イメージ

午前8:30頃
治療計画のための諸検査
(CT・MR・血管造影)
◆病変の位置、形状を把握するための検査です。
◆検査内容は疾患によって異なります。
治療計画のための諸検査イメージ

三次元的な治療計画の一例(1/3) 三次元的な治療計画の一例(2/3) 三次元的な治療計画の一例(3/3)
三次元的な治療計画の一例

午前11:00頃
治療計画
◆脳神経外科医、放射線科医、診療放射線技師による綿密な治療計画をおこないます。
◆この間、患者さんには病室で待機してもらいます。

午後2:00頃
照射
◆治療第に頭部を固定して照射をおこないます。
照射イメージ

午後5:00頃
ヘッドリング取りはずし
ヘッドリング取りはずしイメージ

治療後2〜3日目
退  院

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Question 痛いですか?
Answer 頭部にヘッドリングを固定するときに軽い痛みを感じるかもしれませんが、十分な局所麻酔をおこないますので心配ありません。それ以外に痛みを感じるような処置はおこないません。ヘッドリングを装着される時間、検査・照射により頭部を固定される時間が数時間におよびますが、軽い鎮痛・鎮静処置をおこないますので患者さんが苦痛を感じることはほとんどありません。



Question 治療効果はどのように判定するのですか?
Answer 治療の効果は、すぐにあらわれるものではありません。退院後は、当院外来か紹介された病院で、定期的な診察と検査(CT・MR・血管造影)によって治療効果をみていきます。疾患によって必要な検査や検査の時期が異なりますので、退院時に担当医が説明します。



Question 副作用はありますか?
Answer 治療当日から数日後には、頭痛・悪心・嘔吐・発熱などが起こることがあります。しかし、この時期の副作用は一時的なもので、まず重篤なものはありません。
治療数週から数ヵ月後にも、まれに副作用が起こることがあります。この時期の副作用の症状や程度は、治療を受けた病変の部位や大きさ、放射線の量によってさまざまです。このような副作用の出現をチェックするためにも、治療後の定期的な診察と検査が必要です。

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ライナック・ラジオサージャリー治療前・治療後の過程

各医療機関
長崎大学医学部附属病院
脳神経外科または
放射線科外来への紹介
ライナック・ラジオサージャリー治療チームによるカンファランス
(脳神経外科医・放射線科医・診療放射線技術)
それぞれの患者さんについてラジオサージャリーが可能かどうかを検討します。
ラジオサージャリー施行日の決定
放射線科(4階病棟)または脳神経外科(5階病棟)入院

ライナック・ラジオサージャリー施行

退院(※通常は4〜5日の入院となります。)
紹介もとの各医療機関での経過観察
長崎大学医学部附属病院での経過観察
脳神経外科または
放射線科外来
※退院後の経過観察については担当医が説明します。

(文責: 松尾 孝之)
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