各診療班の紹介
 
未熟児・新生児  
 
1. はじめに
 
新生児班では大学病院で出生するハイリスク児(未熟児を含む)の診療、他院からの受け入れ、教育、研究を行っています。

2. スタッフ紹介
 
所 属
スタッフ名
長崎大学病院 木下 史子、土居 美智子、小形 勉、
西口 亮、河田 宗一郎
国立病院機構長崎医療センター 青木 幹弘、武田 敬子 、M口 陽
佐世保市総合医療センター 角 至一郎、庄司 寛章

3. 臨床の概要
 
1. ハイリスク新生児の受け入れ
  特に大学病院ではハイリスク妊婦から出生する児、胎児診断がなされた集中治療を必要とする新生児などを様々な科と連携しながら診療します。
とくに新生児期に診断される小児外科疾患については県内各施設から症例が集まるため、小児科医として必要な周術期管理について学ぶことができます。
2. 母乳育児の推進
  大学病院では母子の生後早期からの関わりを大切にするため母子同室制としています。小児科ではよりよい母子関係が築けるようにサポートしています。

4. 研究の概要
 
1. 先天性サイトメガロウイルス感染症に関する研究
  胎児期にサイトメガロウイルスに感染すると様々な神経学的異常を来しやすいといわれていますが、その実態はよくわかっていません。特に子宮内で発育が悪かったり、神経学的異常を来す赤ちゃんに対してはこの感染症を疑って検査をしています。できるだけ多くの子ども、赤ちゃんを検査し、この感染症の実態を明らかにしようとしています。
2. 胎児水頭症および脳室拡大に関する長崎県コホート研究
  近年、産科領域における胎児超音波検査による診断技術の向上により多くの先天異常の出生前診断が可能となってきています。その中でも胎児水頭症の発症率は出生1万人あたり5~10人といわれており決して無視できない症候群の一つです。しかし、胎児水頭症は単一疾患ではなく、その原因や基礎疾患・合併症は多岐に渡ります。そこで私たちは胎児水頭症および脳室拡大の疫学ならびにTORCH complexやリンパ球性脈絡膜髄膜炎ウイルスなどの胎内感染の関与を長崎県におけるコホート研究として行っています。

5. 教育の概要(特に研修医の到達目標)
 
1. ハイリスク新生児の管理
  未熟児、ハイリスク成熟新生児の養育のための知識を習得させる(栄養管理、体温管理などを含む)。一般小児科医に求められる必要最小限の知識(低血糖、黄疸、多血症などの)を得ることができ、診断、治療ができるようになる。
2. 救急蘇生(仮死時の蘇生を含む)
  周産期情報から病態を予想、把握し、最新の新生児蘇生法(NCPR)に基づく的確な蘇生、治療ができるようになる。
3. 感染症に対する治療
  敗血症などの細菌感染症のほか、母子感染によっておこる病態なども理解し、治療、管理ができる。
4. 母子関係、親子関係への援助
  母乳育児を支援することで、良好な母子関係、親子関係を形成できるように援助することができる。

6. 社会活動の概要
 
1. 母乳育児支援活動
  日本全体に母乳育児を広めるために全国の小児科医、産科医、助産師、歯科医、母乳育児を支援する母親グループと一緒に日本母乳の会を結成し、毎年世界母乳週間に合わせて、母乳育児シンポジウムが開催されている。
2. 児童虐待防止ネットワーク連絡協議会への参加
  児童相談所、警察、弁護士、保健所等の関係機関と連携し、児童虐待防止の適切な推進のための意見交換を行っている。

 
長崎大学小児科学教室
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