子どもの心を育むコミュニケーション学創出
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2008年4月16日

ご挨拶

プロジェクトリーダー: 篠原 一之

~子どもの心を育み、豊かな次世代を創出するために~


 子どものいじめ、ひきこもり、衝動的暴力等は現代の大きな社会的問題となっています。これら子どものコミュニケーションの問題に対し、教育学的・心理学的視点から精力的な検討がなされ、教育現場ではさまざまな教育・対策がなされてきています。しかし、現時点では、抜本的な解決には至っていません。

 これまで、長崎大学では、母子間の非言語的コミュニケーションの研究において、脳科学、情報工学、小児科学、婦人科学研究領域を融合することによって、世界に誇る最先端の研究、技術開発(科学技術振興機構「脳科学と教育」プロジェクト:非言語的母子間コミュニケーションの非侵襲的解析)を行ってきました。また、虐待の精神医学、法医学、看護学の観点から精力的な研究、臨床を行うとともに、日本で先駆けて心の教育総合支援センターを設立しております。

 そこで、長崎大学はこれらの事業を統合し、子どものコミュニケーションの問題について科学的視点(特に脳科学、情報科学)から研究を行い、その成果を教育現場に還元する、また教育現場からのフィードバックを受け、教育現場でより使いやすい問題の解決法を開発することを目的に、医学部、教育学部、工学部と連携(医教工連携)で行う「子どもの心を育むコミュニケーション学創出」事業を重点研究課題として推進していくことにしました。

 本事業は、(1)従来、科学し得なかった「子供どうしの友情」、「家族愛」に関して、非言語的コミュニケーションという視点で脳・内分泌学的基盤を解明し、(2)従来、定量化し得なかったコミュニケーション能力に関し、情報工学的視点から表情、音声、身振りを解析し、手法を解析し、評価法を開発する、という斬新的な研究を行います。

 「少子超高齢化社会」、「家族・学校・地域など子どもを育む環境が破綻しつつある時代」を迎え、子どもの心を育み、豊かな次世代を創出するためには、斬新な研究を行い、育児、保健、保育、教育、医療現場と密接な連携体制確立する拠点が必要です。