本文へスキップ
Department of Neuropsychiatry, Unit of Translation Medicine Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences

医学生・研修医の皆さんへFor student

医局紹介

入局までの流れ

入局者からのメッセージ

Q&A
シネマサイキアトリー



医局紹介

長崎大学医学部精神神経科学教室は、1907年に開設され、2007年で100周年を迎えた歴史のある教室です。
現在、小澤寛樹教授以下10数名の医師と4名の大学院生と数名の研修医(数カ月単位でローテイト)で業務を行っています。
研究としてはWHO 研究協力機関(WHO collaborating center for research & training in mental health )として、世界的規模の精神科疫学研究を行っています。また生物学的分野では、分子遺伝学的手法を用いた精神疾患のいとこ婚家系あるいは双生児の研究を 行っています。
どちらの分野においても国際学会で毎年その結果について報告し、高い評価を得ています。




入局までの流れ



※ 他院にて卒後臨床研修を行った先生方につきましても、当科入局には全く問題ありません。



入局者からのメッセージ

平成25年度入局 松坂雄亮

 長崎大学精神科に入局して1年が経ったところです。私は精神科医になるまでの道のりがやや長い方でした。もともと他大学で臨床心理学を学んでいて、その後精神科医になるために医学部を受験したという経緯があります。精神科医になることが前提で入学したわけですが、各分野それぞれが魅力的で、医学生・研修医時代はいろいろな方面に興味を示していました。それぞれの科で学んだ知識は、大学病院すなわち総合病院というフィールドで、様々な面で役に立っています。各科の専門治療のために入院する際、精神科の病棟を必要とする方々がいます。また、他科に入院中、精神科的な治療のため往診を要する方々もいます。精神科の専門的な修練を進めながら、このような領域にも関わることができ、良い経験を積めているように思います。このようなスタイルの修練ができるのも、多様な専門性を持った多くの指導医に囲まれる環境のなせる業ではないでしょうか。
 また、大学病院の特徴的な機能として「教育」が挙げられます。私自身、学生時代から医学教育に興味を持ちながら過ごしてきた部分がありました。その縁なのかはわかりませんが、平成25年12月から長崎大学内に新たに設置された「地域包括ケア教育センター」で、助教として卒前教育に関わっています。これに併せて、精神科医局の中でも学生・研修医の教育に力を入れさせていただいているところです。卒後3年の私がこのような役を担うこと自体異例とは思いますが、医学教育という分野における大きな変革を表しているのかもしれません。同時に、この医局の持つ、時代の流れに合わせたフレキシビリティを感じさせられます。
 この医局から精神科医として、様々な分野にコミットしていきながら、明日の医療に与する新たな「何か」を模索すべく、日々励んでいるところです。


Q&A

当教室に寄せられました質問や相談などをまとめてみました。
これからの進路の決定にお役立て下さい

Q1:研修医の間に将来のためにやっておいた方がいいことは何ですか。
勿論その時にまわっている科の勉強をしっかり行うことが大切だと思います。将来的にどの科を選択するにしても、それ以外の科の勉強も必ず何らかの形で役に 立つものであると思います。また、各科でプレゼンテーションのやり方や論文の探し方、読み方等について指導があるでしょうから、それらについて学ぶことも 大切です。もし余力があれば、国際学会や会議の参加のため、外国語の勉強をしておくことをおすすめします。
また中期的なことでは結婚や家族関係の問題、女性であれば出産のことなど自分の人生のキャリアデザインも必要かと思います。
Q2:研修前に学んでおくべきことはありますか。
各科における基本的な知識をもう一度見直しておくことは大切であると思います。特に精神科では最近身体的な合併症の対応の研鑽は重要です(骨折、呼吸器疾患、感染症、がん治療など)
Q3:できる研修医とダメ研修医の違いは何だと思いますか。
知識や手技の習得も大切ですが、まず社会人としての自覚と患者様のためになりたいという気持ちが大事だと思います。好奇心が豊かでモチベーションを維持できる人ができる医師になる可能性が高い。
Q4:研修先を決めるときに何を重要視したらよいと思いますか。
そ れは個人個人でちがうのではないでしょうか?できれば医学を学んだ地で医療に貢献したいという 気持ちで長崎大学を選択してもらえるとありがたいと思います。あと日本の医療の歴史的視点から今後何が社会から求められるかを考え選択する。刹那的な判断 にならないことが重要に思います。
Q5:長崎大学で研修したいのですが、1年目を外病院、2年目を大学病院にするか1年目大学病院、2年目を外病院にするか迷っています。両方のメリットとデメリットを教えてください
1 年目を大学病院とすると比較的慣れた環境で研修をスタートできること、内科、外科、救急等の必 修科目を大学で学べ、学生時代に勉強したことと継続性があることなどがメリットだと思います。また1年目を外病院で迎える人は、初めにこれまでと若干違っ た視点での研修ができること、2年目に選択科目で入局する科を選べば、そのままスムーズに後期臨床に移行できることなどが、メリットとして考えられます。
Q6:貴科での研修はどういった特徴、魅力がありますか。教育方針などについても教えてください。
患 者様の心に対するアプローチが専門的に行えるのは当科だけです。統合失調症や気分障害、神経症 性障害などの一般的な精神疾患だけではなく、発達障害や不登校などの児童・思春期の問題から老年期の認知症まで非常に幅広い年齢層に対応しています。また 性同一性障害や被災者・犯罪被害者、高次脳機能障害など最近注目されている分野にも積極的に取り組んでいます。また後期研修プログラムとして小児科と連携 して「子どもの心の診療医養成コース」を設けて、児童思春期にも力を入れています。 初期研修の方針としては、どの科に入局しても役立つプライマリケアに必須の精神科の知識を身につけてもらうことを中心に考えています。以下に特に大切と考 えられる項目を示します。

1.心の病(統合失調症、双極性感情障害等)に対する偏見の是正と正しい理解
2.リエゾン抑うつ・不安及びせん妄に対する適切な対応
3.身体疾患に関する心身相関の説明ができる
4.パーソナリティ障害の基本的理解
5.精神科的薬物療法の最低限の知識(睡眠導入剤、抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬)

また他科と比べ予診に十分時間をかけますので医療面接の技術向上に役立ちます。
Q7:初期研修に対するアドバイスなどはありませんか。
ま ず医師としてというよりも社会人として常識的な行動をとることが必要です。連絡もなく遅刻したり休んだりするのは論外です。出張や医療のための休みが 必 要な場合は、できるだけ早く指導医や臨床研修担当職員に相談しましょう。 また、自分の興味のない科では手を抜いているように見える研修医も時にいますが、前述の通りすべての研修が将来的に役に立つため、どの科でも積極的に研修 を行うことが大切であると思います。下記長大精神科キャリアデザインの図を参照してください。
Q8:大学病院で研修するメリット・デメリットを教えてください。
まずメリットは、比較的偏りのない全般的な知識が得られる点だと思います。一般的には大学病院以 外の研修病院よりも遥かに多くの医師が関わっているため、多くの医師から様々な立場での指導が受けられると思います。研究に対する姿勢や最新の技法・技術 も学ぶことができます。みんなで議論するカンファレンスはデメリットは、強いて挙げれば多くの医師が関わっているため、指導医との関係が比較的薄くなるこ とでしょうか?
Q9:レジデントについて教えてください。
初期研修を行う医師のことだと思いますが、長崎大学病院ではレジデントという言い方はしません。精神科領域では国立長崎医療センターや長崎県立精神医療センターで、そのようによんで募集をしていると思います。
Q10:卒前に医局説明会の予定はありますか。
例年3−4回行っています。本年も近いうちに行う予定ですので是非ご参加ください。
Q11:もし貴科に入局するなら研修医のうちに身につけておくべき手技・知識でこれは必ず!というものはなんですか。
強いて挙げれば、Q6でも示した以下のような項目だと思います。

1.心の病(統合失調症、双極性感情障害等)に対する偏見の是正と正しい理解
2.抑うつ・不安及びせん妄に対する適切な対応
3.身体疾患に関する心身相関の説明ができる
4.パーソナリティ障害の基本的理解
5.精神科的薬物療法の最低限の知識(睡眠導入剤、抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬)

さきほど合併症治療の話を書きましたが身体的研修も頑張ってください。また多くの先輩同僚コメディカルの友人(仲間)を作っておくと一生の財産になります。
Q12:入局前に学んでおくべきことはありますか。
基礎的、全般的な医学知識は必要です。 医療者以外の人間関係のネットワークも作ることをお勧めします。
Q13:女性が家庭をもったり育児をしながらでも働きやすい体制理解があるかどうかについて教えてください。
当科では他科以上に女性医師に対する配慮を行っているものと思います。具体的には当直やその他の業務の軽減、ご家族(特に子ども)の健康状態が急変した場合の対応等をおこなっています。大都市では最近女性精神科医師がブームになっています。長崎でも期待しています。
Q14:医局の運営方針について教えてください。
人事・医師の派遣に関しては医局全員で話し合いそれをもとにして、教授がそれをもとに決定するという形式をとっています。様々な事が非常にリベラレルに行われていると思います。そして個人のキャリアデザインを尊重し、多くの仲間を作っていきたいと思っています。
Q15:貴科に入局した時の関連病院にはどのようなところがありますか。
長崎県立精神医療センター、国立長崎医療センター、五島中央病院、上五島病院等があります。その他、多数の民間病院に医師を派遣しています。長崎は全国で2番目に病床が多い地域です。
Q16:貴科に入局した後の一般的な進路について教えてください(大学院、留学、専門医取得など)
入 局一年目は大学病院で研修を行い、2年目はそのまま大学に残るか、あるいは長崎県立精神医療 センター、国立長崎医療センター、五島中央病院等に研修に出ることもあります。大学院には2年目で入る場合もあり、また精神保健指定や専門医の取得が可能 となった後(一般的には4年目以降)に入学する場合もあります。 大学院は後期研修後もありますが、意欲があれば早めあるいは社会人大学院として入学することも可能です。留学や共同研究先はドイツビュルツブルグ大学、シ カゴイリノイ州立大学、パリ大学、NIH、WHO本部、上海精神衛生センター、ソウルキョウヒ大学など、また都立松沢病院、国立がんセンターなど国内留学 も可能です。
Q17:入局はどういうタイミングでするのですか。
後期臨床に入ってからすぐに入局するのが一般的ですが、何らかの事情で遅らせる必要がある場合には、ご相談ください。
Q18:入局の際、どういう病院で初期研修を積んだ医師を望みますか。
どのような病院で研修を積まれても、入局には影響はありませんが、できれば長崎大学病院で研修をしていただきたいと思います。
Q19:医師3年目で入局された先生と、医師5年目で入局された先生が同期入局の場合、二人の先生の立場に違いはありますか。
若干の配慮はありますが、基本的には入局一年目の立場となると思います。
Q20:高次臨床実習で自分の科を回ったら、これだけは学んでほしいと思うものは何ですか。
ポリクリは入院が中心でしたが、高次臨床実習では外来での実習にも十分な時間を割き、リエゾン・コンサルテーションやストレス関連性障害、回復期の統合失調症、気分障害等にどのように対応するかを学んでほしいと思います。
予診で面接の基本を勉強してほしい。
Q21:教授ご自身が貴科を専攻された理由と魅力について教えて下さい。
単純に脳、心の問題が面白いと思えた。また精神科医はリベラルで入局していろいろ好きなことをやらせてくれた。精神科医になって24年になりますが好奇心がつきません「精神医学って本当に面白いですね」という心境です。今は「脳と心の時代」に思います。
Q22:教授ご自身は学生の頃から現在の教室に入局することを考えておられたのですか。
興味は持っていましたが外科医を含めいろいろ考えましたよ。詳しくは直接聞いてください。
Q23:今のうちに勉強しておくべきこと(国試以外で)などありますか。
6年時には国試の勉強だけではなく、各科で行った臨床実習から得た知識の復習もしっかりと行うべきだと思います。医師は多くの職業の方々や生活の視点を想像する力が要ります。ぜひ多種の人間関係を経験してください。
Q24:キャリアの積み方について教えて下さい。
当 科では前述の研修先も含めて多くの症例を経験することができます。また資格としては精神保健 指定医と精神科専門医があり、ともに当科での研修を行えば、後期臨床3年間で資格取得に十分な症例が得られると思います。人の人生あるいは日本の医療など 歴史的視点に立って自分を、この現代を考えてオリジナリティーのあるキャリア設計が素敵に思います。
Q25:大学病院の先生方の1日の生活・休日・結婚・給料等具体的なお話が聞けたら嬉しいです。
当科ではまず8:30から病棟医師看護師共同カンファランスがあります。その後、基本的には研修 医は病棟勤務ですが、週に2-3回予診をとり本診医からの指導を受けます。病棟では数名の受け持ちがあり、一年目の後半からは外来患者の受け持ちも始まり ます。勤務は基本的には17:30ですが、月曜、水曜にはその時間からカンファランスがあります。
週一日の外勤(日当直)は許されており、大学病院と合わせると、たとえ家族がいた場合でも十分といえる給与となります。
結婚のタイミングは人それぞれですが、女性医師も上記の通り支援体制がありますので、結婚・出産後も医局勤務を続けることが可能です。
Q26:進路をいつ決めるべきでしょうか。
「進路」が「入局先」を意味するのであれば、できるだけ早く決めた方がそれだけ有意義な研修生活が送れるのではないかと思います。研修中から入局先にコンタクトをとっておくと、研修中から学会での発表や論文作成、会議や研修会の参加等の機会が増えると思います
Q27:大学院には行くべきでしょうか。
ぜ ひ大学院に進学していただきたいと思います。医師として常に新しい知識を得、研究的な視点で物 事を見ることは非常に大切であると思いますし、大学院生になればそれが身につくと思います。大学院に行くタイミングとしては当科の場合は前述の通り、2年 目で入る場合もあり、精神保健指定や専門医の取得が可能となった後(一般的には4年目以降)に入学する場合もあります。