Q1: |
外科は、手術があってずっと立っておかないといけない。体力的にどうか? |
A1:立ちっぱなしで限界!と感じたことはありません。
手術はチームで行いますので、長時間に及ぶ場合は、交代に休むこともできます。妊娠中は足のむくみに悩まされましたが、今は鏡視下手術など座ってできる手術も多いです。
Q2: |
イメージ的に外科女医さんってキツそう・・いろいろ相談できる先生はできるだろうか? |
A2:先輩女医が多く、いろいろなタイプの先生がいます。女性ならではの相談ごとも気軽にできます。
Q3: |
まだ外科の世界は男性医師からの差別が多そう。どうか? |
A3:昔ながらの『外科に女はいらない』という雰囲気は、少なくとも当科ではありません。
Q4: |
外科医師のイメージからすると、内科女医さんより患者さんから信頼を得にくそう。どうか? |
A4:「あなたが手術するんですか?」と、最初は驚かれても、信頼を得られるかどうかは術前後 の対応次第なので、男女差はありません。
女医さんでよかったと言われることもあります。
Q5: |
臨床医師全般的に女医さんがチーフになったりするのは少ないが、外科での状況は? |
A5:医者全体の女性比率が少ないのでそのような イメージがありますが、女性でも診療部長やチーフで働いている先生も増えてます。
本人のやる気次第です。評価されるべきところは正当に評価され、チャンスは平等です。
Q6: |
拘束時間・体力的問題・緊急呼び出し・・外科女医さんはいつまで続けてられるの? |
A6:自分次第、です。続けようと思えば 。男女差はありません。比較的若い女医が多い当科では、いまのところこのような理由で、やめる方はいません。
たしかに、拘束時間・緊急呼び出しは難しい問題で、これからの課題だと思います。
Q7: |
外科に興味があるが、家族をもって家族との時間も持ちたいと思う。できるか? |
A7:自分と相手次第 です。将来の事を心配して、最初から外科を外すのはもったいないと思います。確かに独身と全く同じとはいかないので、それぞれの人生設計に応じて、家族を大事にすることはできます。夫婦ともに医師の場合は、お互いに協力し、自分だけが全てゆずることがないようにしています。相手の医局にも理解をして頂いています。育児との両立を考慮したワークシェアなどの試みも必要と思います。
Q8: |
結局医師同士の結婚になると女性が家事や育児のために仕事を離れる事になると聞く。経験がものをいう外科で、若いうちに臨床を離れたら、もう追いつけないと思う。復帰前後の問題点は?その対処法は? |
A8:経験がものをいうのは外科に限った話ではありません。誰かに追いつくのでなく、自分のペースで頑張ればいいと思います。
若いうちに臨床をはなれないですむ 環境 整備は今後の課題ですが、モチベーションを保ち少しでも臨床に携わるという姿勢が大切だと思います。産休は、体力の回復にも大切ですし、法律上も必ずとらなければなりません。この間は男性と同じように頑張ろうとしないことも大事です。これは医者に限ったことではありませんが。
Q10: |
具体的に医局からの支援はどんな事があるのか? |
A10:配偶者の転勤先に合わせた派遣先を選択出来たり、非常勤や当直免除などの支援があります。希望に応じて休職も可能です。
Q11: |
将来、外科以外の自分にあった道に進むことも可能なのか? |
A11:可能です。内視鏡技術を生かした検診医や麻酔科医、病理学医などの選択肢もあるのではないでしょうか。
A12:食事ができなかった患者さんから術後に「美味しい」と聞けた時や、先生に診てもらえて良かったと言われた時、患者さんが退院する時の笑顔を見る時ですね。
診断から治療まで一貫して携わることができるので、充足感があります。
女性ならではの悩み(乳腺、肛門、会陰部関係)など、男性には打ち明けづらい事で頼られた時、女性として外科医を選んで良かった思います。女性医師がよいと指名されることもあり、ニーズは確かにあると感じています。 診断から治療まで一貫して携わることができるので、充足感があります。