空輸した口腔粘膜上皮細胞シートを用いた臨床研究
 細胞シートとは、1個1個の細胞を接着・凝集化させて、シート状に組織構築(細胞間接着や組織構造を再建)させた細胞集合体です。細胞シートは移植時の生着に優れ、再生医療技術の1つとして注目されています。

 長崎大学は、東京女子医科大学と協力し「早期食道癌に対する内視鏡的食道粘膜切除(ESD)後食道潰瘍面への自家口腔粘膜上皮細胞シート移植」による、広範囲のESD治療後の食道狭窄を予防する臨床研究に取り組んでいます。
ESDのみ
細胞シート
 この細胞シートの作製には医薬品の製造と同等の清浄度を保った細胞培養施設(CPC)と細胞シート作製技術が必要です。東京女子医科大学では、細胞シートの作製と実際に患者様に治療した実績があります。全国の病院にこのような施設や技術があるわけではありませんので、治療の普及のために細胞シートの輸送を行う必要があります。

 そこで下図のように長崎大学病院においてESDを行う早期食道癌患者の血液と口腔粘膜の一部を採取して、東京女子医科大学CPCへ輸送し、同CPCで作製した細胞シートを長崎大学病院へ再度輸送して、ESD後の食道粘膜切除面に移植するという臨床研究を行います。

 本研究は輸送における安全性を確認する試験であり、10例予定通り終了いたしました。
長崎大学病院においてESDを行う早期食道癌患者の血液と口腔粘膜の一部を採取して、東京女子医科大学CPCへ輸送し、同CPCで作製した細胞シートを長崎大学病院へ再度輸送して、ESD後の食道粘膜切除面に移植するという臨床研究を行います。
細胞シート臨床試験に向けた長崎大学・東京女子医科大学の合同ミーティング