「メスを持たない外科医」
はじめまして、私は第二外科の医師のなかで唯一、手術を行わない医師です。
元々は、二外科に入局し、一般外科の修練をおこなっていましたが、化学療法の国内留学を経て、化学療法をライフワークと決め、今日にいたっております。
2010年にがん薬物療法専門医を二外科で初めて取得いたしました。
2013年帰局後にKSCCプロトコール推進委員に就任、また2014年には日本臨床腫瘍学会指導医(長崎では外科系で初めて)も取得しております。
2017年7月末から日本臨床腫瘍学会協議員(長崎で2名)に就任しました。
また、高知医療センター腫瘍内科、東京慈恵会医科大学腫瘍・血液内科という専門施設で腫瘍内科としての専門的修練を4年半にわたって行いました。その間に、JCOG, JFMC, JACCRO, WJOG等の多施設臨床試験、CORRECT, TyTAN, G-SOX等治験担当医師に従事しました。また、ASCO active member, ESMO full memberでもあり、ASCO, ASCO-GI, ESMO等の国際学会での発表経験もあります。
以前は抗がん剤治療は、苦しい割に効果の乏しいものでしたが、昨今は多剤併用療法や分子標的薬の出現により抗腫瘍効果がアップし、切除不能が切除可能状態(“conversion”)に持ち込めたり、また制吐剤をはじめとする支持療法の発展で副作用も軽減され、外来や自宅での治療も可能となりました。
しかしながら、化学療法は複雑化し、毎年新薬が投入されるため、手術以外に・外来・周術期管理と多忙な外科医がこれに対応することは困難な状況となっています。今回、二外科の中にこの様な化学療法専従の部ができたことは、時宜にあったことと考えます。この分野は今後発展性が見込める有望市場です。化学療法に興味があれば、内科系・外科系問わず、皆様の参加を期待します。
また、がん薬物療法専門医資格の必須領域である造血器・呼吸器・消化器・乳房のうち、消化器・乳房は当科で全部勉強できますので、がん薬物療法専門医試験を目指す方は科によらず大歓迎です。試験用のレポート作成・面接のコツなども指導できます。
当科で世界水準の化学療法を学ぶことが可能です。 |