患者さんへ

泌尿器の病気について:その他(LOH症候群)
LOH症候群とは・・・
 加齢によるアンドロゲン(男性ホルモン)の低下により発症する症候群を加齢男性性腺機能低下症候群(late-onset hypogonadism, LOH症候群)と呼びます。いわゆる男性更年期障害のうち、加齢によるアンドロゲンの低下に伴うものを含みます。

LOH症候群の症状

 自覚症状としては関節痛、筋肉痛、ほてり、発汗、倦怠感、睡眠障害や精神症状(イライラ、落ち着かない、抑うつ)、性欲の低下、勃起不全など多岐にわたり、男性の生活の質を著しく低下させることがあります。また、筋力低下や内臓脂肪の増加、骨粗鬆症、メタボリックシンドロームや心血管系疾患の危険因子でもあります。
LOH症候群の診断
 問診、診察および採血による内分泌学的検査が必要です。診断および治療の指標として活性型テストステロンである遊離型テストステロンの濃度を測定する必要があります。
LOH症候群の治療
 加齢によるアンドロゲンの低下に伴う症状ですので、治療の中心はアンドロゲン補充療法になります。LOH症状を有する40歳以上の男性を対象として、血中の遊離型テストステロン値により、アンドロゲン補充療法の適応を判断します。治療はエナント酸テストステロンを2-4週間ごとに筋肉注射します。また、前立腺癌、PSA 2 ng/ml以上や前立腺肥大症、睡眠時無呼吸症候群がある場合は原則的にはアンドロゲン補充療法の適応になりません。副作用として、多血症、脂質代謝異常、肝機能障害を認めることがあり、治療中は定期的な採血が必要です。