患者さんへ

泌尿器の病気について:前立腺がん
密封小線源療法(ブラキセラピー)について

図のように、会陰部(股のところ)から前立腺に針を刺し、放射線の入ったチタン製のカプセルを前立腺の中に埋め込み、前立腺の内部より放射線を当て、がんを治療する方法です。 当院では全身麻酔で治療を行います。 治療は1日で終わり、4~6日の入院で治療が可能です。 体への負担が少なく、短期間で治療ができるという大きなメリットがあります。
ただし、前立腺の体積が大きい患者さんではこの治療ができません(前立腺体積35cc以下が目安です)。前立腺が大きい患者さんでも、先に内分泌療法を行うことにより前立腺が縮小した場合はこの治療が可能になります。

他の根治療法(手術や強度変調放射線療法)に比べ、治療効果がやや弱いため、特にPSA値が低く、がん細胞の悪性度が低い(いわゆる再発のリスクが低い)患者さんがいい適応になります。
PSA値が高い患者さんや、がんの悪性度が高い患者さんでこの治療を希望される場合は、より根治性を高めるために放射線外照射や内分泌療法を併用することをおすすめしています。

密封小線源療法の合併症
排尿困難が起こることがときにあり、約2%の患者さんで尿閉(自力で尿を出せなくなり、導尿が必要な状態)が起こっています。
また、強度変調放射線療法と同様に、放射線性直腸炎、膀胱炎による血便、血尿などがおこることがまれにあります。