患者さんへ

泌尿器の病気について:前立腺がん
腹腔鏡下前立腺全摘術について
前立腺、精のうを一塊に摘出し、膀胱と尿道を吻合するという行程は従来の開腹手術と同様ですが、図のように小さな傷で手術を行うことができます。開腹手術では、通常6cm以上の傷が入るのに対し、腹腔鏡手術では、図のように5か所ほど傷が入りますが、最大のものが2cm程度で、その他の傷は5mm~1cm程度です。傷の痛みが少ないため、術後の回復が早く、通常手術翌日から歩行が可能です。


従来の前立腺全摘と腹腔鏡下前立腺全摘


手術は全身麻酔で行い、2週間前後の入院が必要です。
手術による合併症の代表的なものとして、尿失禁と性機能障害があります。
尿失禁:特におなかに力が入ったときに尿漏れが起こります。術後早期には尿取りパッドが必要ですが、失禁量は徐々に減少し、多くの患者さんは数か月もすればほとんど気にならない程度になります。
性機能障害:手術により勃起障害が起こります。患者さんの病状や希望により、勃起神経を温存する術式を選択することもあります。