教授あいさつ

長崎大学大学院医歯薬総合研究科医療科学専攻病理学
教授 下川 功
教授:下川功

 長崎医学100年史によるとポンペが開講した当時、病理学は内科学に併設し原病学と呼ばれており、明治30年代になって独立した病理学教室として発展してきました。大正15年に長崎医科大学の病理学教室は二つの教室に分離し、病理学第一教室初代教授として竹内清先生が着任されました。現在に至るまで80年の長い歴史を有する講座として発展をしてきました。

 昭和48年、第二代教授林一郎先生の退官に伴い、池田高良教授が広島大学原爆放射能医学研究所より第三代主任教授として着任されました。平成11年には、長崎大学学長を歴任しました。池田教授は、退官までの25年の間、心臓の奇形や脳腫瘍に関する研究を遂行されました。特に、心臓の刺激伝導系の発生過程を世界で初めて形態的に明らかにした研究成果は、当講座の特記すべき研究成果の一つです。

 平成12年、池田教授門下から私(下川功助教授)が第四代主任教授に就任し、現在に至っています。現在は「病理診断」「教育」「研究」を高度なレベルで且つ、バランス良く展開することを目指しています。詳細は、各 HP をご覧いただけると幸いです。