長崎大長崎大学大学院医歯薬学総合研究科形成再建外科学分野・長崎大学病院形成外科

関連病院

長崎大学医学部形成外科学教室では、さまざまな病院との連携で、高度な医療を確立しています。

長崎県内

 

長崎県外

 

病院紹介
(長崎県内)

所属医師名: 中野 基、古賀 一史、熊本 万由子

長崎みなとメディカルセンター 形成外科は2012年4月に常勤医1人体制でスタートしました。開設されて1年後には認定施設、2016年に常勤2人体制、2019年から変則3人体制、2022年から3人体制になりました。今日までに多くの大学医局員が1~3年の任期で在籍しています。また、水曜日には大学医局から応援医師の派遣を受けています。

術前歯科矯正を行った咬合異常症例に対して上下顎骨切りに必要な医療器械を揃えています。新規の患者さんには当科から術前矯正の紹介も行っています。また、眼瞼下垂症を中心とした外眼部疾患の手術、乳癌術後の乳房再建術、切断指の再接着・皮弁再建、褥瘡、皮膚潰瘍、腋臭症の手術などを積極的に行っています。

標準治療の提供をモットーとしており、数年で変わる標準に置いて行かれないように学会参加を大切にしています。

所属医師名: 近藤 加代子

病院の前身である十善寺病院が開設されたのは明治8年です。病院のあった地域が十善寺郷であったことが名前の由来です。医療法人としての十善会病院が設立したのは昭和26年、社会福祉法人となったのは昭和33年、形成外科を標榜したのは昭和50年のことです。病院の理念は地域に密着した医療を行ってきた歴史を守り救急から在宅までを目標にしています。2021年6月病院の老朽化に伴い、元成人病センターのあった淵町に移転し病院や駐車場も広くなりました。当科は皮膚表面や形体の治療を行う科と自負しており、4日に1度、二次救急当番を受けていることから、顔面、手足の外傷、顔面骨骨折、熱傷などを救急で扱います。また、傷あとにできる瘢痕やケロイド、腫瘍の切除再建、褥瘡や難治性潰瘍なども治療しています。

当院は常勤が1人のため手の回らない時もありますが、できるだけ納得のいく治療を目指して日々奮闘しております。

所属医師名: 江頭 通弘

当院は長崎市の南部、深堀町にあり、地域医療を支える中核的なケアミックス型病院です。

1922年に西彼杵郡土井首村にて医院創立、1955年草住町に移転、1977年現在地で長崎記念病院となりました。2022年に創立100周年を迎え、「社会医療法人」として地域医療への貢献を強化しています。規模は大きくはありませんが、救急告示病院として長崎市病院群輪番制病院(第2次救急体制)に参加し、また長崎大学病院群臨床研修協力病院として、医療人材の育成にも貢献しています。形成外科診療は1986年に出口正己先生から始まり、現在私が8代目です。常勤一人ですが、週一回大学から応援医師の派遣があり、当院独自の研修を受けることができます。

所属医師名: 安樂 邦明、木下 直志、柳瀬 翔、白倉 広之

佐世保市総合医療センターは佐世保市立総合病院を前身とし、形成外科は1975年に新設されました。現在は日本形成外科学会認定施設、日本熱傷専門医認定研修施設となり4名の少数精鋭で診療にあたっております。

県北唯一の3次救急医療施設と高次医療機関の役割もあり、毎日、外傷や熱傷の急患対応を行いつつ、先天異常、遊離皮弁による悪性腫瘍の再建、眼瞼下垂、腫瘍切除など幅広く診療を行っています。症例の多さ、幅広さは他の関連施設に引けを取らないと自負しています。

昨年は1400例を超える手術を行っており、非常に大変ですがやりがいを感じる毎日です。

佐世保にお越しの際は、佐世保バーガーで有名なログキッド、ヒカリバーガーを目指していただければすぐ近くにあります。興味のある方はお声かけください。

所属医師名: 今泉 敏史

長崎大学形成外科教室の関連病院のなかでも歴史のある診療科で、昭和41年(1966年)から形成外科の診療が行われていました。その後、昭和50年(1975年)に正式に標榜科となりました。

看護スタッフは充実しており、皮膚・排泄ケア認定看護師とフットケア指導士と協力しながら、患者さんの外傷から難治性潰瘍まであらゆる「キズ」に対応しています。

形成外科全般に対応いたしますが、小児科・産婦人科がないため先天性疾患はほとんどなく、またいわゆる美容手術は行っていません。主な診療内容は顔面・四肢の外傷、熱傷、皮膚・皮下・軟部腫瘍、乳がん切除後の再建、褥瘡・難治性潰瘍、糖尿病性壊疽、閉塞性動脈硬化症などによる虚血性壊疽、ケロイド・肥厚性瘢痕・瘢痕拘縮、陥入爪、腋臭症、外科系各科の創離開などです。

所属医師名: 藤岡 正樹、藤原 洸平、吉野 健太郎、吉田 大作

国立病院機構長崎医療センターは1942年に大村海軍病院として発足し、形成外科は1987年に開設ました。以来37年の歴史の中で診療実績と、研究活動を続け4人の常勤スタッフのもと年間900手術を行うほどに成長しました。

当院形成外科の特徴
  • 国内外の多施設との交流
    他大学や他施設との交流を行っています。海外の若い先生の研修や留学も受け入れており、反対に当院で研修する若い医師は最新の医療を学ぶために信州大学、北海道斗南病院、Kaohsiung Chang Gung Memorial Hospital、韓国Hana Hospital, 米国West Los Angeles VA Medical Centerなど国内外の大学や医療施設での短期留学を行っています。
  • 国際医療協力の推進
    形成外科は特殊分野ですから、国内外にその恩恵に預かることができない人がたくさんいます。当科では発展途上国の患者を呼んで無償で手術したり、海外へ出かけて手術を行う形成外科Surgical outreachを行っています。
 

病院紹介
(長崎県外)

所属医師名: 前場 崇宏
  • 病院の歴史・沿革
    福岡赤十字病院は1952年に開設され、天神や博多駅からも近く福岡市の中心部に位置します。形成外科は2005年に新設されました。
  • 病院の特徴
    36の診療科を有し、救急医療、がん治療、腎移植など多岐にわたる高度専門医療を提供しています。また、日本形成外科学会認定施設であり、形成外科専門医を目指す医師へ専門研修プログラムを提供しています。
  • 形成外科で扱う疾患
    顔面骨骨折、皮膚軟部腫瘍、先天異常、瘢痕・ケロイド、褥瘡・潰瘍など、形成外科疾患全般に対応しており、日帰り手術も積極的に行っています。さらに、乳房再建をはじめとした各種再建術では、機能面と整容面の両立を重視した治療を行っています。
所属医師名: 田崎 幸博、今村 禎伸、古川 くるみ

当院は1930年の八幡市立診療所に端を発し空襲で焼失した後も八幡地区の市民のための病院として続いてきました。形成外科は九州内でもとくに早い1975年に開設されました。当院の大きな特徴は、小児総合医療センターも併設され30名前後の小児科医が24時間体制で勤務していることで、形成外科も口唇口蓋裂を初めとした先天異常の手術や小児の外傷などで連携をとっています。救命救急センターからの各種外傷、八幡地区の高齢化から褥瘡や皮膚悪性腫瘍、眼瞼下垂なども多くなっています。

2018年12月に現在地に移転して敷地内の保育園も新しくなり、2019年には独法化されて雇用の融通が利きやすくなりましたので、育児中の事情に応じた形態での勤務も積極的に受け入れております。

所属医師名: 吉牟田 浩一郎、信國 里沙、石井 美里、出光 茉莉江、西野 優実

北九州総合病院 形成外科は、1984年の設立以来、地域に根ざした高度な形成外科医療を提供しており、現在は常勤医師5名体制で診療にあたっています。

当科では、以下のような多岐にわたる疾患・外傷に対応しています:

  • 先天異常
  • 熱傷
  • 顔面骨骨折
  • 皮膚・軟部腫瘍
  • 手外科疾患
  • マイクロサージャリー
  • 難治性潰瘍 など

また、VビームレーザーやQスイッチルビーレーザーを用いた色素性病変の治療も数多く手がけているのも、特徴の一つです。乳房再建や耳鼻科領域の再建手術など、他診療科との連携によるチーム医療も積極的に行っています。

診療体制としては、「初診医=主治医=執刀医」のシステムを採用しており、毎日の症例カンファレンスで治療方針を検討し、最適な医療の提供を目指しています。

2016年5月には、JR城野駅前に病院が移転し、アクセスの良い立地と快適な医療環境が整いました。北九州市は新幹線の停車駅でもあり、九州内外からの来院にも便利な場所です。

所属医師名: 塩沢 啓、小橋 啓太、永田 かほり、坊地 武、西村 剛三、杉原 佳奈

当院形成外科は1987年より開設され、現在年間約1500件の手術をおこなっています。

当院の救急搬入台数は毎年1万件を優に超え、全国でもトップクラスです。救急搬入台数が圧倒的に多く、また当科は外傷の急患に関しては全て断らない方針で取り組んでおりますので、複数科が関わる、また全身管理を要する重度の顔面・四肢外傷、熱傷も受け入れ対応しています。近年は福岡都市圏・筑紫圏だけでなく、県内遠方の市町村、隣接した他県からも重篤な外傷が救急搬送されてきます。急患を断ることなく受け入れ対応する野戦病院であり、臨床力を鍛えることができます。また当院は形成外科専門研修基幹施設であり、さらに日本熱傷学会熱傷専門医認定研修施設、手外科学会認定研修施設です。

所属医師名: 柳沢 明宏

田川市立病院形成外科は、1979年に診療を開始しました。
1999年当院が現在地に移転するのと同時に長崎大学形成外科の関連病院となりました。
田川市立病院は一次、二次救急患者を受け入れる約300床の病院です。

田川地区は高齢化が非常に進み70歳台が最も多く、日本の最先端の人口構成になっており、先天異常、顔面骨骨折症例は少なく、皮膚軟部組織腫瘍、難治性潰瘍が多いです。持病がある方々が非常に多いですが、重篤な状態にならないように注意して、地域医療に貢献するよう診療にあたっています。

所属医師名: 石田 裕之

1984年に長崎県平戸市にある青洲会病院を基点に青洲会グループが結成され、福岡青洲会病院は1993年に開設されました。主に福岡県糟屋郡を中心に救急医療体制を充実させ、地域におけるリーディングホスピタルとしての役割を果たすべく診療に当たっています。2023年からは地域医療支援病院として承認を受け、更なる発展を期待されています。

当院の形成外科は2013年の津田雅由先生が医局より派遣されて以降、2015年は福井季代子先生、2016年からは石田裕之が引き継ぎ現体制を維持しております。

当院の特徴として、リンパ浮腫に対するLVA治療を積極的に行っております。また乳腺外科が常勤されており、乳房再建にも携わっています。

所属医師名: 鈴木 裕一

国立病院機構佐賀病院は1981年(昭和56年)に形成外科が開設され、以後現在に至るまでの42年間、長崎大学形成外科学教室の関連病院として引き継がれてきた歴史のある病院です。

当院の特徴は以下の通りです。
  • 乳腺外科医が常勤しており、また市内開業医の乳腺外科医とも連携しており乳癌術後の乳房再建に力を入れております。
  • 周産期医療センターには佐賀県内各地から新生児が入院してきますので、口唇口蓋裂、多指症・合指症をはじめとする先天異常患者さんを、小児科と連携しながら治療を行っております。
  • 市内・県内の開業医皮膚科・眼科からの紹介が多いため、皮膚腫瘍、眼瞼下垂症、眼瞼内反症等の手術が近年多くなっています。
  • 指導医が褥瘡学会認定医を取得しているので、老健施設等からの褥瘡患者さんの紹介を多く受け入れ、手術を行っております。
  • 耳鼻咽喉科・口腔外科・脳神経外科常勤医がおりませんので、顔面外傷や再建症例が少ないのが現状です。
所属医師名: 亀渕 克彦、芳原 聖司、吉村 静香

大分中村病院は1966年に整形外科単科病院として開院しました。形成外科は1989年から診療を開始し、外傷を中心とした救急医療に重点を置いてまいりました。現在三代目科長を元に三人体制で診療を行っております。

当院は、外傷を中心に幅広い分野の形成外科診療を行っておりますが、中でも手の外傷の症例が多く、大分県内から患者さんが集まる特徴があります。

手外科に関しては整形外科手外科医と共同で治療、カンファランス、回診を行っている稀有な施設であり、手外科専門医に興味がある先生には勉強になると思います。また当院の創立にパラリンピックや障がい者支援という源流を持つことから、リハビリテーション分野も発展しており、多職種を交えた術後リハビリテーションの手厚さも当院の特徴の一つです。

令和6年からは新築移転した新病院で診療を行っています。

大分は観光資源も非常に豊富で、食べ物も美味しい『豊のくに』ですので是非興味がある先生はお越しください。

所属医師名: 矢野 浩紀、津田 雅由

大分県厚生連鶴見病院は1948年(昭和23年)に大分県農民療養所を起源とし開設されました。今では農業従事者ばかりではなく、230の病床を有する大分県東部地域の基幹病院の一つとして地域医療に携わっています。

形成外科は1987年に開設され、年々規模を大きくして一般形成外科診療、他科との連携の必要な疾患、救急医療を積極的に行っています。温泉で有名な別府の地で、現在の新病棟は広い診察室と外来処置室を有しており、病院理念である「恕(おもいやり)」を基に、日々の診療に邁進しています。

所属医師名: 大安 剛裕、川浪 和子、福田 麻衣美、天願 翔太

宮崎江南病院形成外科は1985年に設立されました。現在は常勤4名体制で診療しています。

宮崎県の特徴として、①形成外科を標榜する施設が少ないこと、②農畜産業や林業が盛んで電動のこぎりや食肉加工機械などによる手の外傷が多いこと、が挙げられ、当院は2015年に宮崎大学に形成外科が開設される以前は県内唯一の認定施設として形成外科診療を担い、現在も県内の手の重度外傷のほとんどを搬送、紹介いただいています。再接着や手の再建に興味がある先生、手外科専門医を目指される先生には特にお勧めです。

当院は耳鼻咽喉科、眼科、脳神経外科を標榜しておらずICUがないため頭頸部再建や顔面の重度外傷、広範囲熱傷の症例はありませんが、形成外科一般診療のほか、他科と連携して乳房再建や下肢外傷の再建、虚血趾などの足病診療にも積極的に取り組んでいます。

所属医師名: 石山 智子、大城 由利恵

友愛医療センターは、那覇空港から車で約15分程度に位置する、沖縄本島南部の地域医療支援病院です。当科は外傷、皮膚腫瘍、難治性潰瘍、乳房再建等幅広い形成外科疾患を診療しており、特に小児のアザ治療や下肢救済に力を入れています。小児の全麻下日帰りレーザーを行っており、沖縄本島のみならず、離島からも多くの患者さんに受診して頂いています。下肢救済については他科との連携を行い、形成外科での治療と並行して血流評価、血行再建を行うなど、チーム医療を活かし、安心して受診できる医療を目指しています。

所属医師名: 宮内 律子、天野 信行、伊達 直人、藤原 勇輝

歴史・沿革
山口県立総合医療センター形成外科は、昭和44年設立されました。昭和48年には2名、51年には研修医を含めて3人、現在は4名の診療体制になっています。

山口、防府について
防府は山口県のほぼ中央部、瀬戸内にあります。山口から新幹線約40分で福岡へ、約2時間で神戸や大阪へも行けます。病院の近くには、山登りにちょうど良い右田ヶ岳、サイクリングやウオーキング、キャンプに最適な佐波川があり、また田舎の割にスポーツジムが多く、体を鍛えるには最適な環境です。

特徴
近年まで県内に同規模の形成外科が少なかったこともあり、外傷、先天奇形、腫瘍、頭頸部再建等、幅広い疾患が経験、執刀できます。整形外科に手の外科専門医の先生がおられ、定期的に合同でカンファレンスを行なっております。現在の病院は古いですが、近隣に新病院が建設される予定となっています。

所属医師名: 池野屋 慎太郎、大石 正雄、桑原 郁、横木 阿紗子

松江赤十字病院形成外科は、1982年に安部正之先生が設立され、その後に続いた多くの先生方の熱意と手腕により、いまなお山陰各地から紹介や救急搬送依頼のある診療科となっています。赤十字病院ということもあり、救急や外来において患者を断ることがなく、なかには複雑な症例もみられますが、他診療科にも気軽に相談できるアットホームな病院です。救急病院でもあり、ある分野に特化しているというわけではなく、当科では美容を除く形成外科疾患全般を診療しております。難治性潰瘍や悪性腫瘍が以前より多くなっておりますが、先天異常や、再接着を含む四肢外傷、顔面骨骨折なども治療しております。専門性の追求というよりは、形成外科全般を幅広く、なるべく深く治療ができることを目指しています。各医師がしっかり治療法について検討し、より治療効果が期待できると判断できれば、新しい治療法であってもカンファレンスの上実践し、より良い治療ができるようにみんなで考えています。そしてなにより、患者さんのために、医療者の土台(家族や自分自身)を大切にすることが不可欠です。そのためにそれぞれが協力し合い対応していく働き方を実践しています。

所属医師名: 林田 健志

大学病院形成外科としてすべての疾患に対応しています。手術治療のみならず、基礎研究と臨床研究も重視し、海外学会発表や英文論文を積極的に作成する環境を整えています。島根大学形成外科は、若手医師が広い視野をもって、”自分の未来”の幅を広げることができるような医局だと思っています。

所属医師名: 中川 浩志、西 健剛

当院は三次救急に特化した病院です。そのため、愛媛県内一部高知県より重症救急患者や他院で治療困難な患者が多数搬送されてきます。当科もその例外ではなく顔面骨骨折等を含む重症外傷患者や他院で悪化し治療困難な多発褥瘡や壊死性筋膜炎の患者等の受け入れを行っております。

また、併設している総合周産期母子医療センターがハイリスク妊娠患者を受け入れていることより、唇顎口蓋裂等の先天異常の患者の紹介が多いことも特徴です。

当院は形成外科専門研修プログラムの基幹施設です。美容外科以外の形成外科疾患はほぼ網羅できていますので、オールラウンドに症例が経験できると思います。

ページのトップへ戻る