私が移植・消化器外科の責任者に任命されて5年目を迎えました。
この4年間でいろいろな事にチャレンジしてきましたが、まだまだ新しい外科治療にチャレンジしていく
所存です。どうぞ元気のある若者達、ご参集を。
外科手術は勿論の事、他の方面でもいろいろな経験をしてもらいます。
外科領域の専門医制度も変革期を迎えております。元来、外科学会が主導する外科専門医制度は非常に整備され、その必要経験手術数、論文学会参加業績、なども他国の外科専門医制度と比べても十分誇れるものと思います。 まずは後期研修中に十分な症例を経験し、この外科学会専門医を取得することを目指します。その後、2階建ての部分、つまり消化器外科専門医、心臓血管外科専門医、呼吸器外科専門医、小児外科専門医と自分の専門に特化していきます。 |
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次に私たちの教室では、消化器外科専門医を取得することを目指します。つまり上部消化管、下部消化管、 肝胆膵外科すべてを経験し、消化器外科医として社会に認められ、患者治療に貢献できるように育てていきます。
例えば最初からPDができる訳ではなく、胃の手術を覚え、腸の手術を覚え、再建できるようになってから やっとPDができるようになる訳です。私も今でも胃の手術が一番得意です。
現在の3階の部分、つまり肝胆膵外科高度技能専門医、内視鏡外科技術認定医、移植認定医などは、 まずは消化器外科専門医が必須です。特に長崎では離島を含めた地域医療に貢献する必要がありますが、 まずはこの1階、2階の部分で専門医を取得する事が社会に認められた医師として活動できるようになると 思います。まずは幅広く勉強し、体験し、判断力、技量を付けましょう。
私の経験から言うと、自分が外科医として目標とする先輩を見つけ、じっと真似をすることが早道と思います。
私も今まで数人の先輩に憧れ、そうなりたいと願い、手術力、判断力、解析力を磨いてきたつもりです。
決して、この病院で働きたいから、とかいう次元の話と一緒にしない事。折角外科医になったのですから
一流を目指しましょう。その道の達人を目指す。特に若いうちは脇目も振らず邁進する時期も必要です。
そこまでやってやっと二流になれるのではないでしょうか。最初から二流を目指しては三流にしかなれない
と思います。
![]() 2005年スタンフォード大学卒業式でのSteve Jobsの祝辞の中の一節です。「Stay hungry, stay foolish」の締めの言葉が有名ですが、私はこの妥協せず自分のやりたいことを探そうという一節に大きな共感を覚えます。 自分の職業を選ぶ際、とても大切なこと。そうでないと毎日が楽しくないし、やりがいがある一生の仕事として続かないと思います。 是非、皆さんと手術室で、アドレナリンが湧きだすあの緊張感を共有したいと思います。質の高い手術室の時間を一緒に過ごしましょう。 |
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外科医には、雑念から解放されて一人の患者に何時間も没頭する手術の場があります。加えて、がん診療では自らの手で介入し、培われる習性を生かして、患者のトータルケアに尽くす職分があります。外科の経験を生かし、内視鏡や抗がん剤の専門家、究極のgeneralistを目指す教室員もいます。皆さんを外科医、医療人として一人前になれるよう教え、育てます。でも、一流になるには努力が必要ですよ。教室には笑顔がいっぱいです。一緒に先頭集団を作って、頑張りましょう! |

募集要項、肝移植・腹腔鏡手術・肝胆膵外科・乳腺・内分泌外科・小児外科コース概要。