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排尿障害:腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)

腹腔鏡下仙骨膣固定術とは
(Laparoscopic Sacrocolpopexy:LSC)

骨盤臓器脱に対するもっとも新しい治療法が、腹腔鏡下仙骨膣固定術(Laparoscopic Sacrocolpopexy(LSC))です。
2014年4月から保険適応となった治療法で、当院でも施行さる患者さんが最近多くなってきています。
LSC手術は経腹的に前後膣壁にメッシュを固定し膣を引き上げて仙骨に固定する方法で、 お腹に12mm程度の穴を4か所あけ、そこから内視鏡や器械を使用し行います。
手術は全身麻酔で行い3‐4時間程度かかります。
子宮の一部分を摘出します。
入院期間は1週間程度で、挿入されたメッシュによる合併症(違和感や性交痛、メッシュの露出)がTVMより低いといわれています。

手術時の体位

出展:Abdalmageed OS, et al. J Minim Invasive Gynecol.
2017;24:16-27. をもとに加筆

少し頭を下げた状態で行います。

メッシュの固定

メッシュで膀胱や直腸壁を支え、仙骨に引き上げるように固定します。

出展:Walters MD, et al. Obstet Gynecol.
2013; 121: 354-74. をもとに一部加筆

長崎大学の実績

  • 2015年:2例
  • 2016年:1例
  • 2017年:7例
  • 2018年:6例