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UroUro通信

第56回日本癌治療学会学術集会、日本泌尿器腫瘍学会第4回学術集会で発表しました。

2018年11月8日

 10月18日~20日に横浜で開催された「第56回日本癌治療学会学術集会」に、大庭先生が「転移性腎細胞癌に対するnivolumab治療の初期経験」を、宮田が「トロンボスポンジン由来の4N1K-peptide膀胱内注入療法は膀胱癌進展を抑制し予後を改善する」を発表しました。
 また、10月20日、21日に同じく横浜で開催された「日本泌尿器腫瘍学会第4回学術集会」には、宮田が「進行性尿路癌患者において地域での診療連携が二次化学療法の予後や生活の質(QOL)に与える影響についての検討」を発表しました。
 この2つの学会は、例年同時期に開催されるため、癌治療学会で泌尿器癌に加えて他の癌種における治療の動向などを学び、同時に、泌尿器腫瘍学会でより専門的な知識を習得できるなど、泌尿器癌を治療する医師にとっては非常に貴重な機会だと感じています。来年は福岡で開催されます。若手の先生も一緒に発表に行きましょう!
 そして、今年は、日本泌尿器腫瘍学会第4回学術集会で「学術集会奨励賞」を頂きました!このような名誉ある賞を頂けたことに、酒井教授を始めとする教室員および地域連携に協力頂いている全ての医療スタッフに感謝申し上げます。そして、この受賞を励みに、ますます地域医療の充実に貢献したいと思っております。
(文責:宮田康好)

秋は学会シーズンです!(第25回日本排尿機能学会)

2018年11月8日

 11月1日~4日、酒井教授が会長で開催された「第70回西日本泌尿器科学会総会」は多数の先生方に参加頂き、盛会裏に終了しました。その報告は後日upさせて頂きます。西日本総会を含め、秋はまさしく学会シーズンになります。私達も9月、10月に発表させて頂きましたので、その様子を遅ればせながら2回に分けて紹介いたします。
 まず、9月27日~29日に名古屋市で開催された「第25回日本排尿機能学会」において、松尾先生が「過剰な内臓脂肪の蓄積は過活動膀胱の罹患の有無およびその重症度に関連する」を、宮田が「腹腔鏡下仙骨固定術前後の排尿症状の変化ー初期経験の立場からー」を発表しました。
 ほぼ毎年この学会に参加していますが、例年通り高い専門性と同時に、幅広い領域を網羅した話題に関して、暑い議論が交わされていました。酒井教授も含めて、積極的に議論に参加してきましたが、名古屋の繁華街「栄」で行われた反省会 with ワイン?!では、「来年はさらにホットな話題を長崎大学からも提供しよう!」という話題で盛り上がりました。
 松尾先生は言うまでもなく、私もさらに排尿機能の診療、臨床研究、そして、基礎研究の分野で頑張っていきたいと思っています。若手の先生達の奮起を期待しています!みんなで頑張りましょう!そして、夜の「反省会」も楽しみましょう!!
(文責:宮田康好)

「日本生殖医学会」に参加するために滞在していた旭川にて・・・

2018年9月18日

 9月6日より北海道の旭川市で“開催予定”であった第63回日本生殖医学会に参加するため、5日より旭川に滞在していました。その日の夜は近くの居酒屋で食事をとり、翌日の学会に備えて早めに休んでいました。ところが、夜中に「ガタガタ」という音と共に激しい揺れに見舞われ、すぐに飛び起きました。旭川市は震度4でしたが、机の上の飲物も無事でひとまず安堵すると同時に停電しました。部屋の外も信号機を含めて全く明かりがない状況でしたが、朝には回復するだろうと思いそのまま寝たのですが、朝になっても停電は回復しませんでした。とりあえず学会会場に向かうと、6日は学会中止の張り紙があり、ホテル内も真っ暗でした。現在の状況を知りたいと思ったのですが、言うまでもなくテレビはつかず、スマホで検索していましたが、ふと充電が50%程度しか残っていないことに気づきました。そこで、乾電池式の充電器を買おうとコンビニに向かったのですが、ほとんどが停電で営業できない状況で、開いている店でも充電器、乾電池、ラジオ、懐中電灯はすべて売り切れであり、その後一日中、旭川市内のコンビニやスーパーを歩いて探しました(万歩計での計測では21キロ以上歩きました!)が、結局手に入りませんでした。
 また、電車はすべて運休、信号がついておらず安全が確保できないという理由でバスも全面運休、給油所は非常発電器を持つ施設しか稼動できないため、開いている給油所では数キロにおよぶ長蛇の列をつくっており、燃料を確保できないという理由でタクシーは遠距離客を断わる、という状況でした。そして、何より困ったのがトイレでした。当たり前ですが、電気がなくトイレのタンクに水が貯まらないため、どこも使用不可でした。タンク式でないトイレも、センサーで洗浄するタイプは水が流れないため使用禁止でした。また、後に、市役所などで充電可能と知りましたが、ラジオを持たない私にはその情報を得ることはできませんでした。スマホでラジオが聞けることはわかっていましたが、いつ充電ができるのかわからない状況では、その程度の電力消費でも躊躇することを初めて実感しました。その他、出口のバーが上がらないのと清算ができないため、コインパーキングから出庫できない車を多数見かけました。また、ネット環境がすべてダウンしており、PCからの情報収集やメールのやりとりも出来なくなりました。
 6日の昼には旭川市の一部で電力供給が回復と報道されていましたようですが、それはごく一部であり、旭川駅周辺でも1割程度だったと思います。仕方ないことですが、市役所などの公共機関、各放送局などを優先していたように感じました。私のホテルも停電が解消しないまま夜を向かえ、空調もライトもつかないまま、部屋に常備してある懐中電灯の光の下で、スナック菓子とぬるいコーラで夕食を済ませました。
 7日にはホテルも停電も復旧し、夕方からはバスも一部運行を再開したようでした。最終的に学会そのものが中止となりましたが、翌8日には無事に長崎に戻れましたので「これ以上言うことはないな」という心境でした。また、天災の脅威を再確認させられたと共に、11月に「第70回西日本泌尿器科学会総会」を開催する側の立場から、今回の学会関係者の皆様の苦労はいかばかりかと、停電して暗い学会会場を見ながら気の毒な気持ちで一杯でした。最後になりますが、被災地の早期の復興と、被災者の皆様が1日でも早く日常の生活を取り戻されますことを心から願っております。
(文責:宮田康好)

2018年のInternational Continence Society(ICS)に出席、発表してきました。

2018年9月10日

 8月28日からアメリカ、フィラデルフィアで開催された2018年国際禁制学会(ICS 2018)に、酒井教授、宮田、松尾先生、荒木先生の計4名で参加し、以下の3演題を口演発表しました。

  1. 内臓脂肪と過活動膀胱の関連; RELATIONSHIP BETWEEN EXCESS VISCERAL FAT ACCUMULATION AND THE DEVELOPMENT AND SEVERITY OF OVERACTIVE BLADDER
  2. 間質性膀胱炎におけるバイオマーカーとしての血清CRPの有用性; POSSIBLE USEFULNESS OF BLOOD INFLAMMATORY MARKER C-REACTIVE PROTEIN AS A BIOMARKER FOR HUNNER LESIONS IN INTERSTITIAL CYSTITIS
  3. 男性過活動膀胱患者におけるタダラフィルの有用性と酸化ストレスマーカーの変化; EFFICACY OF TADALAFIL MONOTHERAPY AND ASSOCIATIONS BETWEEN CHANGES IN SUBJECTIVE OVERACTIVE BLADDER SYMPTOMS AND CHANGES IN OXIDATIVE STRESS IN PATIENTS WITH LOWER URINARY TRACT SYMPTOMS

 この学会は、排尿機能に関する世界で最も大規模で権威のある学会ですが、今年は、開催都市?あるいは日程?の影響なのか、例年よりも参加者が少ないように感じました。ただし、その発表の質や質疑応答の熱気はアメリカ泌尿器科学会(AUA)やヨーロッパ泌尿器科学会(EAU)に勝るとも劣らないものでした。さすがの松尾先生は立派に発表、対応できていましたが、荒木先生には「良い経験!?」になったようでした。大学院生である荒木先生にとっては、このようなプレッシャーのかかる大きな舞台で発表の経験を積むことが重要であり、世界を舞台に活躍する泌尿器科医としてのさらなる成長に繋がると確信しています!! なお、フィラデルフィアはアメリカ建国の地であり、歴史的遺産が多数残っていました。また、フィラデルフィア美術館やロダン美術館など芸術の街でもありました。もっとも、日本人にとっては、映画「ロッキー」の舞台と言った方が分かりやすいかもしれませんし、多くの観光客がその記念像で写真を撮っていました。 今回の学会で得た最新の知識を基に、排尿機能の分野においても診療や研究の発展に貢献したい!と改めて感じながら、夜はビールにワインを堪能しました!!
(文責:宮田康好)

「第38回九州腎臓移植研究会」開催レポート

2018年8月7日

2018年7月21日酒井英樹教授を大会長に第38回九州腎臓移植研究会が開催されました。本研究会は九州一円の腎移植に関わる医師、看護師、コーディネーター、検査技師といった関係者が一同に会して、腎移植の治療成績向上をめざし、さらに交流を深めることを目的として年1回開催されております。.....

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第27回 日本小児泌尿器科学会総会・学術集会に参加してきました。

2018年7月4日

 6月26日~28日に金沢市で開催された第27回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会に参加してきました。個人的には、久しぶりの参加となりましたが、以前にも増して専門性の高い、そして、熱い議論が行われていました。言うまでもないことですが、小児の場合は、期待される余命が長く、また、疾患によっては、患者本人に家族も含めた網羅的なケアが必要となります。そして、講演で「悩みや苦しみも多い一方で、喜びややりがいも大きい」と言われていましたが、実際、学会を通じて、小児泌尿器科を専門とする医師の誇りや気概が強く感じられました。
 長崎大学からは、小児泌尿器科を専門とする木原講師と、以前より小児泌尿器疾患に積極に取り組み、現在は開業して活躍中のゆずりは美樹先生が参加しました。木原講師の他施設の医師から相談を受けたり、ポスターの前で議論する姿を教室の仲間として頼もしく感じました。 木原先生の日頃の地道な活動と人柄によるものだと思います。長崎の小児泌尿器医療のますますの充実と発展に貢献できるように教室を挙げて頑張っていきましょう!!
(文責:宮田康好)

ビュルツブルグ大学(ドイツ)からの留学生ロベルト君が泌尿器科教室に来ました!

2018年7月3日

 6月11日から、ドイツのビュルツブルグ大学の医学生である Mr. Roberto Storelli (みんなすぐにロベルト!と呼んでうち解けました)が泌尿器科に留学してきました。正確には、今年の3月より外科系を中心に長崎大学病院で勉強をしており、その一環として泌尿器科で3週間勉強してくれました。そして、さっそく6月12日にロベルトと高次臨床実習第5タームの医学生3名(長友君、川嵜君、土山君)の歓迎会を焼き鳥で行いました。
 まず、何よりもびっくりしたのは、ロベルトの日本語の上手さでした。そして、フレンドリーな性格でもあり、年齢の近い高次臨床の学生や若手の教室員とすぐに馴染んで、日本語と英語を交えながらのコミュニケーションに全く問題ありませんでした。また、日本文化への興味も大変強く、刺身は大丈夫かな?と心配しましたが、すべて美味しそうに食べてくれました。その後も、教室で準備したお昼ご飯を何一つ好き嫌いなく食べていました。また、ワールドカップの日本戦の日には、白衣の下に日本代表のユニホームを着て応援してくれました!!なんでも4000円で買ったとのことで、すごくお気に入りのようでした。ただ、ドイツ代表が予選敗退した日には、「アンビリーバボー!!」を連発していましたが!!彼の他文化に馴染み、学ぼうとする姿勢には本当に学ぶべきことが多く、教室員にとっても良い刺激となったと思います。7月からは、フランスからの留学生が泌尿器科で勉強します。また、後日紹介したいと思います。
(文責:宮田康好)

アメリカ泌尿器科学会 2018年次総会に参加、発表し、ベストポスター賞を受賞しました。

2018年5月28日

 5月18日からアメリカ、サンフランシスコで開催された2018 年アメリカ泌尿器科学会、年次総会(AUA Annual Meeting 2018)に参加、発表してきました。今年は、酒井教授、宮田、そして、以下の演題を発表した4名と、昨年入局した、近藤先生、原田先生、松田先生3名の計9名で参加しました。

松尾先生: RELATIONSHIP BETWEEN EXCESS VISCERAL FAT VOLUME AND OVERACTIVE BLADDER
大庭先生: INTAKE OF ROYAL JELLY PREVENTS SUNITINIB-INDUCED APPETITE LOSS IN PATIENTS WITH RENAL CELL CARCINOMA: CORRELATION WITH SERUM LEVELS OF TRANSFORMING GROWTH FACTOR-β AND MACROPHAGE COLONY-STIMULATING FACTOR
湯野先生: 4N1K-PEPTIDE DERIVED FROM THROMBOSPONIDN-2 IS ASSOCIATED WITH MALIGNANT AGGRESSIVENESS AND PROGNOSIS IN BLADDER CANCER
中村先生: HEPATOCYTE GROWTH FACTOR RECEPTOR/C-MET IS ASSOCIATED WITH MALIGNANT AGGRESSIVENESS VIA REGULATION OF CYCLOOXYGENASE-2, HEMEOXYGENASE-1, AND PROGRAMMED DEATH LIGAND 1 IN PATIENTS WITH BLADDER CANCER

 例年通りの厳しい採択率のなか、酒井教授が共同研究に参加された[-2] PROPSAの測定に関する2演題を含む計6演題が採択され、また、今年も2名の大学院生が発表する機会を得ることができました。

 そして、今年は大庭先生の発表が見事に「ベストポスター賞」に選出されました!! 大庭先生の発表は、ロイヤルゼリー服用が分子標的治療薬に伴う食欲低下を抑える可能性を示唆してもので、さらに、血中ケモカインの変化を合わせて解析したものです。この研究は、私のアイデアのもとに民間の研究助成金と投与サンプルを獲得し、望月先生、大庭先生、松尾先生、相良先生が診療面を、大学院生の荒木先生、中村先生、安田先生がケモカインの測定を担当し、特に、荒木先生が測定から解析まで大きく貢献してくれました。まさしく、研究グループの総力を挙げての研究成果と言えます。忙しい診療のなか皆で頑張った成果が評価され、さらに研究意欲が湧いてきました!!AUAベストポスター賞は2015年の浅井先生に続いての快挙です。大庭先生、本当におめでとうございました。そして、賞をもらうことが目的ではありませんが、泌尿器科学の発展や患者さんに貢献できる成果を、これからも長崎から広く世界に発信していきましょう!!
(文責:宮田康好)

第106回 日本泌尿器科学会総会に参加、発表してきました。

2018年5月17日

 4月19日~22日に京都で開催された第106回日本泌尿器科学会総会に参加、発表してきました。
今年も、泌尿器癌関連を中心に、排尿機能に関して、基礎研究・臨床研究から得られた演題を発表してきました。また、関連施設からも多数の発表があり、有益な情報を長崎より発信できたと自負しています。来年も様々な分野から有益な情報を発信できるように、日々の診療、研究を頑張りましょう!

志田 洋平: FULL-length androgen receptor(AR),AR splicing variant によるアンドロゲン応答性遺伝子転写を再現する in vitro転写システムの作成
計屋 知彰: エンザルタミドに対するエチニルエストラジオールの影響に関する検討
湯野  努: 中間リスク前立腺癌に対する密封小線源単独療法と密封小線源療法・外照射併用療法の比較検討
荒木 杏平: 初期治療として腎摘除を施行しなかった腎細胞癌症例の臨床的検討
中西 裕美: 当院で経験した下大静脈塞栓を伴う腎細胞癌症例の比較検討
松尾 朋博: Significance of C-reactive protein as an inflammatory marker in patients with interstitial cystitis + 過活動膀胱を有する男性下部尿路症状におけるタダラフィルの有効性~年齢により効果発現に違いはあるのか~
宮田 康好: Investigation on anti-cancer effects of 4H1K-peptide derived from thrombospondins in intravesical therapy for bladder cancer

(文責:宮田康好)

今年も3名の新たな仲間を迎えました。

2018年4月24日

 4月10日に、今年から私達の新たな仲間となった伊藤秀德先生、上田康史先生、倉田博基先生の3名と、4月から大学病院勤務となった大坪先生、迎先生、さらには、 4月から高次臨床で泌尿器科を選択してくれた下川君、伊達君、山脇君の歓迎会を行ないました。
  新人の3名は昨年から学会などで顔を合わせており、すでに顔なじみ(飲み仲間?)という感じですが、また新たな気持ちで一緒に頑張っていきましょう!歓迎会では、3名とも泌尿器科医としての抱負を熱く語ってくれました。関連病院ならびに同門の先生方にも、よろしくご指導のほどお願い申し上げます。また、関連病院で経験を積んできた大坪先生と迎先生には、大学病院の診療において重要な役割を果たしてくれるものと期待してます!また、2人とも大学院生でもありますので、研究の準備も始めましょうね!!
 酒井教授からは、「今年も新たな試みや展開を進めて行こう!」と挨拶がありました。教室員一同、今年も新たな目標を持ち、果敢にチャレンジしていきましょう!
(文責:宮田康好)

  • 伊藤先生
  • 上田先生
  • 倉田先生

ヨーロッパ泌尿器科学会(EAU)2018に参加、発表してきました。

2018年3月26日

 3月15日~20日にデンマークのコペンハーゲンで開催されたEAU 2018(European Association of Urology; ヨーロッパ泌尿器科学会)に参加、発表してきました。今年も、30%程度の採択率のなか選ばれた最新の研究成果や手術、薬物治療を含めた臨床の話題などが発表され、熱く議論されていました。
 今年は、宮田が「膀胱がんにおける4N1K-peptideの病理学的意義」を、松尾先生が「腎癌患者の血清フェリチン値の臨床病理学的意義」を、相良先生が「喫煙と緑茶摂取が上部尿路癌の予後に与える影響」を、そして、大学院生の荒木先生が、「尿路癌におけるトロンボスポンジン3 – 5 の臨床病理学的意義」を発表しました。私個人としては、自分の演題が採択されたことよりも、今年も大学院生が発表できる機会を得られたことを嬉しく感じました。また、その荒木先生に加えて、相良先生にとっても初めてのEAU発表となりました。両名とも発表の数日前より食事ものどを通らないくらいに緊張していたせいか、発表や質疑応答に戸惑う場面もありましたが、これまでの研究成果をしっかりと発信できたと思います。また、EAUやAUA(アメリカ泌尿器科学会)といった大規模かつ先進性の高い国際学会でなければ味わうことができない、発表前の緊張感と発表後の開放感を体験できたことは、今後の研究者や医師としての人生にとって貴重な経験になったと思います。本当にお疲れ様でした。そして、また来年に向けて頑張りましょう!!
 さて、コペンハーゲンと言えば「人魚像」などの観光スポットがありますが、河が凍るほどの氷点下の気温と、強風によるマイナス10度以下の体感温度のため、ホテルと学会会場の往復以外に外出はできませんでした。それでも、ヨーロッパ独特の街並みや親しげなデンマーク人との交流に心癒されました。そして、デンマークビール、Carlsberg を堪能しました!ただ、軽く1000円を超えるハンバーガーや700円を超えるジュースといった物価の高さにはまいりましたが・・・。
(文責:宮田康好)

2018年1月~3月の初期研修医 歓迎会

2018年3月15日

 3月8日に、3月から1ヶ月間、泌尿器科で初期研修を行なう坂口恭平先生の歓迎会を行いました。2018年も、1月には宮坂悟先生が、2月~3月の2ヶ月間を澤瀬篤志先生が初期研修で泌尿器科を選択してくれました。遅ればせながら、1月の宮坂先生、2月の澤瀬先生の歓迎会の写真も紹介します。宮坂先生、澤瀬先生とも、泌尿器科学教室の一員として診療に、勉強に、そして、飲み会に積極的に参加し「いい味」を出してくれました。3月も“楽しく”、“実りある”時間を一緒に過ごしましょう!!
(文責:宮田康好)

  • 1月
  • 2月
  • 3月

第51回 日本臨床腎移植学会に参加、発表してきました。

2018年3月12日

 2月14日~16日に、神戸で開催された第51回日本臨床腎移植学会に参加してきました。今回は、以下の4演題を発表しました。

宮田  : 長崎大学病院における腎移植後悪性腫瘍の検討
望月先生: 腎移植レシピエントにおける血中脂肪酸分画の意義とは
中西先生: 当院における小児腎移植の経験と治療成績
松田先生: 当院における脳死下肝腎同時移植の経験

 今回の「目玉!?」は、今年入局した松田先生の全国デビューでしたが、堂々と発表し、質問にも的確に答えていました。私が初めて全国規模の学会で発表した時の、おどおどとした姿とは比べ物にならないくらい立派なものでした。そして、その他の参加、発表した皆さんも本当にお疲れ様でした。また、会場では、長崎医療センターの錦戸先生にお会いし、大学病院と共同での臨床研究を行うことなどの話しをしました。今後も長崎県の腎移植の普及と向上に向けて、積極的に取り組んでいかなければ!!と感じさせてくれる学会でした。なお、旅程の関係で中西先生が写真に写っていませんが、しっかりと発表、議論してくれました!
(文責:宮田康好)

ASCO-GU2018に参加、発表してきました。

2018年2月15日

 2月8日~10日、アメリカのサンフランシスコで開催された2018年 Genitourinary Cancer Symposium(ASCO-GU 2018)に松尾先生、酒井教授と共に参加してきました。今年は、松尾先生が「パフォーマンスステータスが2、3といった全身状態がやや不良な患者さんに対する低容量のゲムシタビン+パクリタキセル療法の安全性や有用性」について発表しました。
 今年も、アメリカのみならず、ヨーロッパ、日本も含めた世界中から泌尿器科医、腫瘍内科医、放射線治療医、そして、病理医などが多数参加していました。そして、大規模臨床研究の最新のデーターや、新たな治療法の試み、そして、がん治療の新たな展開を見据えた基礎研究など、多くの話題が提供されていました。また、今年は、副腎癌に関するセッションも開催されるなど、さらに幅広い分野で最新の泌尿器癌治療に関する情報が、朝早くから夜まで発表、議論されました(下の写真は朝の7時からの講演です)。
 そして、このような新たながん治療の方向性や最近の泌尿器がん研究の流れを実感しながら、夜は、シーフードにアメリカンビーフ、そして、カリフォルニアワインで、今後の臨床研究を含めた研究の方向性について熱く議論しました。今回得られた知識や感じた潮流を、日常の診療や教育、そして、研究に役立てていこう!とさらに強く感じることが出来ました。
(文責:宮田康好)

第27回 泌尿器科分子・細胞研究会に参加、発表してきました。

2018年2月9日

 2月2日~3日に東京で開催された第27回泌尿器科分子・細胞研究会で、大学院生の荒木杏平先生が発表しました。今回は「腎癌患者に対する分子標的治療薬による有害事象や抗腫瘍効果に、サプリメントしとして知られているローヤルゼリーの内服が与える影響」を、問診や画像評価で得られた結果に加えて、分子生物学的変化も合わせて発表しました。ある種の免疫担当細胞の分化や機能との関連を示唆する結果が得られたものの、まだ未知な部分も多く、その解釈は難しい面も多い内容でしたが、質疑応答も含めてしっかりと発表してくれました。また、他施設からの発表に大いに刺激を受けてくれた様子で、今後のますますの成長が楽しみです。
 なお、今回の会場は東京大学の「安田講堂」でした。若い先生方はあまり知らないかも知れませんが(実は、私も直接の記憶はありませんが・・・)、かつて学生運動の波に翻弄された歴史を持つ建物です。現在は、大規模な耐震工事も終わり、その内部も含めて荘厳かつ雅な佇まいには圧倒されるものがありました。
 本研究会は、その名前の通り泌尿器科領域における基礎研究の成果を発表する研究会であり、必ず毎年発表しています。来年も有意義な研究成果を発表できるように、大学院生を含め若手の先生方と一緒に実験を進めていきたいと思っています。皆さん頑張りましょう!!
(文責:宮田康好)

2017年に行った腎移植について

2018年1月22日

 私達の教室では、これまでに生体腎移植164名、検腎移植82名の計246名の腎移植を行ってきました。2017年も以下に示すように12名で腎移植を行いました。2017年は、今まで密に連携を取りながら協力して腎不全の診療にあたってきた「腎臓内科」や「小児科」の先生方に加えて、「外科」の先生方とも協力して行う機会が増えました。今後も、関係各科の先生方と協力しながら、移植を含めた腎不全医療の発展に貢献していきたいと思っています。
(文責:宮田康好)

生体腎移植 8名
検腎移植 4名
腎移植 1名
膵腎同時移植 2名
肝腎同時移植 1名