長崎大学医学部附属動物実験施設


Bウイルス関係参考資料

平成8年5月9日
国立大学動物実験施設協議会
バイオハザード対策小委員会


I. CDCガイドライン:
Bウイルス感染の予防と治療のためのガイドライン
(Guidelines for the Prevention and Treatment of B-Virus Infections in Exposed Persons; Clin. Inf. Dis., 20: 421-439, 1995)
表1.サル飼育施設で用意すべきキットの内容
洗浄用
  1. デタージェントまたは石鹸(ヨードまたはクロールヘキシジン)濃縮液
  2. 滅菌外科用ブラシ
  3. 滅菌水盤(大きな怪我の際に浸けるため)
  4. 滅菌ガーゼ(4 x 4 インチ)傷口包帯用
  5. 滅菌食塩水(1リットルびん)汚染した眼、鼻、口をゆすぐため
  6. 滅菌ゴム管注射筒。粘膜洗浄食塩水用
  7. 傷口包帯用の紙テープまたは布テープ
材料採取および培養用
  1. 滅菌綿またはダクロン・スワブ(金属棒なし)
  2. ウイルス輸送培地*1 - 2 mlを入れたスクリュウキャップ・バイアル(3〜5 m l容量)
    1. *冷蔵可能な場合:Eagle's minimal essential medium with Earle's salts plus gentamicin  (50 ug/ml), 2% bovine serum
    2. *冷蔵不可能な場合:Hank's buffered salt solution with gentamicinなど
  3. 研究所の操作基準およびガイドラインのコピー:レファレンスラボの名前、 住所、 電話番号、追跡評価を依頼する地域の医師または保健専門家の名前、住所、電話番号

図1. Bウイルス暴露が疑われる場合の総合的手順

図2. 直後の危険性の評価: 汚染源と暴露の経路から推定した相対的危険性

図3. 直後の危険性: 暴露部位と傷の程度から推定した相対的危険性

図4. 考えられる対策: 図2, 3から推定した相対的危険性に対応

図5. 症状と検査結果から Bウイルス暴露の可能性のある患者の2次管理

図6. 検査結果から Bウイルス暴露の可能性がある無症状患者の2次管理


II. (社団法人)予防衛生協会における対応:(イラスト2枚)


III. 京都大学霊長類研究所における対応 (方針)

 京都大学霊長類研究所では「Bウイルス」対策として、下記の方法で現在検討中です。

  1. 原則的にほとんどのサルがBウイルスを持っているものと考え、サルに接するときは、手袋・マスクその他決められた着装を守る。咬まれたりひっかかれたりしたら、傷口をすぐ流水で洗い、消毒施設、出血のある時は病院へ行く。
  2. 口唇や舌に水疱や潰瘍のあるサルを発見したら、すぐに施設獣医師に知らせる。発症していると判断されたら、安楽死処分する。
  3. 群によって抗体陽性率に大きな差が予想されるため、同じ種でも出身地域の異なる群を同居させない。
  4. 陽性個体の多い群のサルは、長期ストレスのかかる実験や免疫抑制目的実験には使用しない。そのような実験計画が申請されたら、配分予定のサルのBウイルス抗体をチェックし、陰性のサルのみ使用する。
  5. 所員に対し、サル取扱い時の衛生上の注意を喚起し続ける。


IV. 検査関係

 日本におけるBウイルスおよびその他サルのウイルス抗体検査機関

(社団法人)予防衛生協会
  • 住所: 〒305 茨城県つくば市八幡台1
  • 電話: 0298-37-2121
  • ファックス: 0298-37-0218
検体送付要領
  • サル血清量: 最低 0.1ml必要、処理の必要なし (非働化血清も可)。
  • 血清の輸送方法:
    1. 検体を容器に入れ、その蓋はテープを巻いて固定する。
    2. 検体を標識する。
    3. 万一、容器が破損してもよいよう、吸収能力のあるパッキン (脱脂綿等)で保護し、ビニール袋に入れる。
    4. さらに、ビニール袋に入れる。
    5. 適用条件 (アイスパックやドライアイス使用)が保てる箱等に入れて輸送業者に依頼する。

その他、詳細は協会まで問い合わせること。