長崎大学大学院医歯薬学総合研究科心臓血管外科学分野・長崎大学病院心臓血管外科

ご挨拶

ご挨拶

三浦 崇
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 教授
教授 三浦 崇

 私は2022年9月1日に長崎大学医学部教授を拝命しました。教授を拝命するまで23年間、ひた向きに心臓の手術に向き合ってきました。その間には多くの患者さんとの出会いがあり、それが私を支える活力になっています。これからも患者さんファーストの精神で、心臓病の克服に向けて歩んでいきたいと考えています。

 私は2000年に新潟大学を卒業し、そのまま東京女子医科大学心臓血管外科学教室へ入りました。女子医大に在籍した6年間で基本的な心臓手術を修得し2006年、僧帽弁形成術を修得するために長崎大学へ移動しました。長崎で過ごした17年間でoperating microscope手術用顕微鏡を使った精緻な冠動脈バイパス術、そして、低侵襲心臓手術(MICS)、大動脈弁形成術、大動脈基部形成術(David手術)、閉塞性肥大型心筋症の手術、人工心臓植込み術といった難易度の高い手術も修得することができました。ライフワークとしているMICS手術の経験は500例に達するようになり、これまでに学んだ心臓外科の技術を含めて、この地長崎で患者さんに還元し続けたいと強く思っています。

 長崎大学病院は県内の医療を支える基幹施設です。5つある関連病院と一緒になって、オール長崎で県北、県央、県南の心臓血管外科診療をカバーしています。大学病院では年間300例を超える患者さんに手術を行っています。冠動脈バイパス術や僧帽弁形成術・弁置換といった基本的な手術に加えて、先進医療であるMICS、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)、人工心臓植込み術、動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(TEVAR・EVAR)なども提供しています。

 今後心臓と大動脈の手術数は、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて増加することが予想されます。長崎大学のデータでは80歳以上の高齢患者さんの手術は全体の約30%を占めるようになり、高齢者医療の重要性が高まっています。高齢者の方が手術を受けて元気に社会復帰するためには、正確な手術に加えて “ハートチーム”という多職種で構成される医療チームで、患者さんのケアに当たることが大切です。長崎大学病院には信頼関係が熟成した “ハートチーム”があり、お互いの連携が大変よく機能しています。自信をもって患者さんを迎えられると確信しています。

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