仕事と生活の両立をめざす先生方へ

ワークライフバランス推進員より

消化器内科 助教
ワークライフバランス推進員
赤澤 祐子

 

 私は、小さいころかから母親が育児や家事に奮闘しながら、臨床医としてフルタイムの仕事をこなしていく姿を見て育ちました。アメリカに留学していた頃には研究室の研究員が出産直前まで働き、わずか2か月の産休後に職場復帰する様子もたくさん目にしました。そこでは産休は当然のことであり、復帰を前提としたスケジュールが組まれます。何よりも女性自身の復帰に対する意識が強いことに感心しました。出産後に職場復帰した女性達は精神的にも成長した様に感じられ、限られた時間で効率よく仕事をこなしていました。経験豊かな彼女らは養育的で、後輩の指導も親身になって行っています。夕方になったらマイ・ベビーに会えることが原動力になると言っていたことを思い出します。
 アメリカ留学中に女性医師や研究者育成の意義について、アメリカ人男性研究者たちと話し合う機会がありました。“人類の半分が女性であるのに、現在の医療や研究の分野ではまだまだ男性が主体である。このままでは男性の視点でしかサイエンスは進んでいかない。男性にはない女性の発想が加わればサイエンスには新たな展開が加わり、バリエーションがさらに広がる。だから女性研究者の存在が大切なのだ。”私は、アメリカの男性研究者たちがこのような考えを持っていることに感銘を受けました。
 医学部生や研修医を見ていても、女性の仕事への熱意と能力は男性と同じく優れていると考えます。それでも女性医師・研究者が少ないのは、出産と育児により仕事から遠ざかるため、そして何より若いうちから将来を意識して自分の可能性に制限をかけてしまうからではないかと思います。出産を控えた女性医師は、産前産後での休職や仕事の制限により同僚や先輩に迷惑がかかることを気にしています。出産と育児に関わる女性は、短期的に見ると同僚の助けが必要であり、スタッフの少ない病院組織では一時的に雇用しにくい場合もあるかもしれません。でも、長期的に見れば社会に役立つ宝であると信じています。幸いなことに最近は育児に熱心な男性も多く見られます。子供を持つ男性研究員、医師に対し応援をすることも、男性・女性双方のキャリアアップにとって重要であると考えます。消化器内科の中尾一彦教授は、医療とサイエンスの世界で女性が仕事をつづけて行くことの大切さを理解し、いつでも私たちの相談に乗ってくれます。
 幸せの形は人の数だけあると思います。妊娠、出産ができるのは女性だけであることも確かで、もちろん育児に専念することを選択があってもいいと思います。しかし・・やる気がある若い女性医師・研究者達がそのイベントが起きる前からキャリアアップを躊躇することはさせたくはありません。若い可能性の芽を摘まないように、彼女たちの能力が必要なのだということを強調し、男女共に応援と環境整備に向けてできるだけのことをしていきたいと考えています!お気軽にご相談いただければ幸いです。

お問い合わせ
医局長 山口 直之  長崎大学病院 消化器内科 〒852-8501 長崎市坂本1丁目7番-1
電話&FAX 095-819-7481  FAX: 095-819-7482
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