教授挨拶

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長崎大学医学部 第二内科 教授
迎 寛(むかえ ひろし)

皆様へのご挨拶

 長崎大学病院第二内科のホームページにお越しいただきありがとうございます。私が2015年11月に第二内科の教授に就任し、早7年の月日が流れました。この7年間でさまざまな出来事がありましたが、2020年から現在においても流行が続いている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、我々医療従事者に影響を与えた最たるものでしょう。世界中がCOVID-19に翻弄され、いまだ収束する気配はありません。
 この2年間、私達第二内科の医師たちもCOVID-19との戦いを続けてきました。呼吸器・感染症を専門とする呼吸器内科だけではなく、透析医療の現場でも猛威を奮ったため、腎臓内科も西野友哉教授を中心にコロナ診療を担っています。今後もしばらくは、withコロナとしてCOVID-19との戦いは続いていくでしょう。長崎大学病院は160年を超える歴史があり、第二内科は2023年に開講100周年を迎えました。この伝統ある第二内科の現役医師、同門医師の先生方とが一丸となって、長崎の医療・教育・研究がさらなる高みへと飛躍できるよう努めたいと思います。

学生・研修医の皆さんへ

 COVID-19の流行で、みなさんが思い描いていた学生生活、研修医生活は大きく変わってしまったことでしょう。しかしこのコロナ禍でも、第二内科の「若手育成を一生懸命に行う」という伝統は変わること無く引き継がれています。2021/2022年度と、呼吸器内科・腎臓内科ともに多くの仲間が増えたのも、コロナ禍で戦う先輩医師の背中を、若い先生たちが見てくれていたからだろうと思っています。超高齢社会を迎えた我が国では、呼吸器疾患・腎疾患は今後ますます重要な領域となっていきます。その中で、みなさんは内科専門医取得、そしてサブスペシャルティ専門医取得のために経験を積み重ねて行かなければなりません。
 呼吸器内科は感染症・呼吸管理・肺癌と3つのグループに分かれ、各グループで熱心に診療、教育、研究に邁進しています。腎臓内科も西野教授を中心に若い力が結集し、素晴らしい診療、教育、研究を行っています。みなさんが内科医として成長し、羽ばたいていけるようにサポートする体制は万全です。ぜひ、ポリクリ、クリクラ、初期臨床研修、専攻医、専門医といろいろな段階で、私達と一緒に働きましょう。


長崎大学病院 腎臓内科 教授
西野 友哉(にしの ともや)

腎臓を通して全身を診る

 腎臓内科診療の魅力は、腎臓病の発症から腎不全まで一貫して患者さんとの関わりがもてること、原因が腎臓のみならず高血圧や糖尿病、膠原病といった全身疾患に伴うものなど多岐にわたることです。私たちは「全身を診る」内科医としての役割を肝に銘じ、「すべては患者さんのために」をモットーに診療にあたっています。また、各診療科と緊密に連携を図りながら、脳卒中や心血管疾患、さまざまな外科治療を要する重篤な合併症をもった透析患者の受け入れ、膠原病や神経疾患などに対するアフェレシス治療を積極的に行っています。
腎臓内科は、広い視野と高い専門性が必要とされる大変やりがいのある診療分野だと思います。

Visionをもった医師へ

 私たちは診療科の特徴と強みを生かし、腎臓のみならず幅広く全身を診る医師の育成に力を尽くします。また、高齢化社会を見据え、慢性期医療にかかわる多職種間連携教育にも重点を置き、各職種と協調して包括的なケアを提供できる指導者の養成という役割も果たしていきます。
グローバルな視野とリサーチマインドをもった医師育成に、研究は極めて重要です。「臨床における疑問に基づいた基礎研究と地域社会に貢献する臨床研究の推進」に努めていきます。

高きより高きをめざして 可能性は無限大

 私たちは若いチームではありますが、指導医は情熱をもって学生や研修医、専攻医の指導にあたっており、これまでに2名が研修医からの評価を基にした「ベスト指導医賞」を受賞しています。このような実績も励みとしながら、若い力を結集し、高きより高きをめざして診療・教育・研究に取り組みます。

若いみなさんの可能性は無限大に広がっています。
その可能性を、私たちと一緒に探ってみませんか?
きっと、明るい未来がここにはあると思います。