研究活動
期日:2013年5月23日〜25日  報告者:医員 荒木 寛

 札幌にて開催された第60回日本麻酔科学会に参加してきました。
 今回、当院からの発表は、私と前川先生の2つでした。
学会前日にウェルカムパーティーに参加しました。初めて参加しましたが、色んな大学の名誉教授や教授らばかりで、若手は我々だけでした。少々場違いだったようですが、Ronald Miller先生を見ることができラッキーでした。


 初日には「周術期における出血凝固検査を使いこなせるために」というシンポジウムに参加しました。面白い形式で、参加者に択一式の質問をだし、ボタンを押すとその場で回答を集計してスライドに反映するというものでした。回答がバラけたり、極少数しか正答していない設問もありました。
 午後からは機器展示を見て回りました。エコーガイド下神経ブロックのデモンストレーションには立ち見が多く、隙間から覗いて見ました。他には、使ったことのないビデオ喉頭鏡や、ディスポーザブルの気管支鏡などを研修医の先生と一緒に実際に触ってみました。夕方には午前中の話に関連のありそうなリフレッシャーコースに参加し、凝固の奥深さを感じました。


 2日目にポスターを発表してきました。タイトルは「声門マーカーを指標とした気管チューブ固定の問題点」です。朝9時からのセッションの一番手ということもあり、緊張しましたが、無事に発表を終えました。想定していなかったことが質問され、興味深かったです。同じセッションの中でも目新しい発表がいくつかあり勉強になりました。
 午後からは前川先生もポスター発表されており、見学させていただきました。こちらも多くの参加者がおり、活発なディスカッションがなされていました。
合間に、「TCIの無理難題をエキスパートに答えてもらおう」というセッションに参加しました。途中からの参加でしたが、普段使用しているTCIポンプの元となるモデルの話しと、それを改良したモデル、別のモデル等の話があり面白かったです。


 3日目は早朝からリフレッシャーコースに参加したあと、「左室拡張能障害と周術期管理」というシンポジウムに参加しました。左室拡張不全の病態には大きく2つのことが関係しているとか、重症度が大事ということが分かりましたが、勉強不足のためもっと学んでから参加すれば得るものが多かったのではなかろうかと感じました。

 他にも参加したいものがたくさんありましたが時間が重なっていたり会場の移動等があり、参加できたのはこの位でした。

 参加した3名の研修医の先生たちも各々興味のあるところに参加してもらい楽しそうにしていました。
夕食は吉富医局長が毎日企画してくださり、蟹やジンギスカンをみんなで食べ、お腹も頭も満たした4日日間となりました。

 最後に、発表するにあたってお忙しい中ご指導いただいた先生方に深く感謝いたします。