ごあいさつ

2017年にあたり 教授:田中克己
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
展開医療科学講座 形成再建外科学
教授 田中 克己

 早いもので2017年も一か月が過ぎました。昨年一年間を振り返りつつ、これからの教育・研究・臨床の各分野に教室のスタッフ全員で取り組んでおります。
 昨年一年間の教室の出来事としては、6名の新入局の先生を迎えました。一年近くが経とうとしている現在では、それぞれが形成外科医としての基礎を習得し、新たな一歩を踏み出そうとしています。若い力を頼もしく感じている今日この頃です。
 また、秋田定伯講師が2016年10月1日に福岡大学医学部寄付研究連携形成外科・創傷再生学講座の教授に就任されました。たいへん喜ばしいことで、これまでの業績に感謝するとともに、これからの更なる発展を心より祈念申し上げます。
 ご存知のように新専門医制度は1年の猶予が生じました。2017年4月からは新たに4名の若き形成外科医を迎える予定です。これまでの制度での研修を引き続き行うことになりますが、同時に2018年4月からの施行にむけて新たなプログラムの再確認と指導医の更なるレベルアップに努めることも必要となります。教育、研究、臨床のすべてにおいて、一人ひとりが自分の目指すものを明確に持ち、それに向けての努力を惜しまぬようにありたいものです。
 2019年7月には第11回日本創傷外科学会を長崎の地で開催する予定です。「きず」をいかにすみやかに、また、いかにきれいに治すか、といったことは形成外科の基本であり、目指すものの一つです。その役割を担えることをたいへんありがたく思っております。
 今後とも皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

2017年2月
田中 克己