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2018年1月から2024年12月までに長崎大学医学部法医学教室で法医解剖に附された方 |
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肝臓には、出血を止血する機能、毒薬物の解毒、エネルギー貯蔵など、多彩な機能があります。法医解剖においても、生前の肝機能を把握することは重要ですが、病院で検査する際の項目はそのまま適用できないことがほとんどであり、評価は困難なのが現状です。
近年、血液中や、胆汁と呼ばれる消化液の一種から得られるmicroRNAという物質の量が、肝疾患に伴って異なっていることがわかってきました。しかし、死後における研究は現在のところありません。
今回、法医解剖時に保存された胆汁中のmicroRNAを解析することで、生前の肝臓の状態を反映するかどうか研究を行う予定です。胆汁からmicroRNAを取り出し、その量を測定します。解剖時の情報によって肝臓の病気があるかどうかでグループ分けし、次世代シークエンスやリアルタイムPCR法という手法でグループごとにmicroRNAの状態に違いがあるかどうか解析を行います。
この研究によって、ご遺体の胆汁から、肝臓の状態と関連するデータが得られれば、死後に行われる解剖で、生前の肝機能を推測する手段につながる可能性があり、今後の法医学の死因診断の精度向上に繋がることが期待されます。
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2025年6月16日~2027年3月31日 |
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情報:性別、年齢、死因、死後経過時間、解剖で得られた肝臓の所見等
試料:胆汁
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本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについてご遺族にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でもご遺族の方々に不利益が生じることはありません。
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■ 照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先: |
研究責任者
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国立大学法人長崎大学大学院医歯薬学総合研究科法医学分野
氏名:池松 和哉
住所:長崎市坂本1丁目12番4号 |
電話:095(819)7076 |
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