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今回、死因究明医育成センターの見学ツアーに参加をさせて頂きました。
法医学には三年前に池松教授の講義を受けた時から少しずつ興味を持ち始めましたが、その講義以来なかなか法医学に触れる機会がありませんでした。
しかしこの春、法医学の寺小屋に参加させていただく機会があり今回の見学ツアーにも呼んでいただけることになりました。
見学ツアーでは、CT室や解剖室、検査室、研究室の見学をさせて頂きました。
どの施設を見学していても最新の機器やリアルタイムで様々な情報を共有できるシステムがあり、長崎大学にこれほどの施設があったことに大変驚きました。全国でもこれだけの設備が整った施設は少なく、県内に限らず他県からの検査・分析・協力の依頼が来ているとのことでした。また長崎大学では24時間体制でご遺体の受け入れを行っており警察の方々と協力しながら年間200体以上のご遺体の死因を究明しています。
見学後の池松教授や歯科麻酔科の達先生との会話でも法医学において歯科医師の知識は役立つということをお聞きしました。今後、東日本大震災のような大規模な災害が起きた際には、歯科医師としての知識を活かして死因・身元調査に尽力したいと思いました。また、寺小屋や見学ツアーに参加してご遺体の男女の見分け方や年齢の推定の仕方などを教えていただきましたが、これらのことは大学を卒業し歯科医院に就職しただけではあまり学ぶ機会がないため、長崎大学では法医学の講義や法医学セミナーなどを通じて学ぶ機会をいただけていることを大変ありがたく感じました。
今年度より歯学部6年生には、法医学の見学実習が導入され、また歯科法医学部門の先生方のご厚意で歯科検案マニュアルも作っていただけました。これにより今後歯学部生の法医学に触れる機会が増え、また歯科医師になって死因・身元調査の現場に必要とされた際にも少しでも役立てるのではないかと感じました。
最後に、この度はお忙しい中お時間を作って頂き、案内して頂きました池松教授と達先生に心より感謝申し上げます。 |
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