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ホーム九州法医学ワークショップ平成26年11月22日ー 11月23日>旭川医科大学5回生:磯崎翔太郎


本学法医学講座において研究活動を経験した一例

  旭川医科大学医学部医学科5年
磯崎 翔太郎

【研究活動について】
 私が本学法医学講座に出入りするようになったのは、大学2年生の春休みからです。大学入学以前から科学捜査等に興味はありまして、初めて司法解剖を見学させていただいた際、清水惠子教授をはじめとする法医学講座の先生方に熱心に教えて頂いたのがきっかけでした。その後非常勤事務補助員として鑑定書作成や解剖の補助をさせて頂く一方、各種学会やセミナーに参加させて頂きまして、全国津々浦々の法医学の先生方と交流させて頂く中で法医学に対する興味や関心を深めて参りました。
 研究活動を始めたのは3年生の7月頃からで、高校時代に研究活動を経験したこともあり、大学在学中にも自分の興味ある分野で一度研究してみたいという思いからでした。初めは当時大学院生の先生の研究の助手をさせて頂き、その過程でDNA実験の基本的技術を習得することができました。その後翌年2月より「大脳皮質にAlzheimer病変を認めた脳幹出血剖検例の遺伝子解析」というテーマで研究し、ご遺体のDNAから死因と関連する稀な遺伝学的多型を発見し、その結果を第14回学術北日本地方集会や、第98回学術全国集会でのStudent Poster Forumで発表させて頂きました。
 私はゴルフ部に入部しておりまして、研究活動を行っていた時期は部内でも幹部学年としてチームを引っ張っていかなければならない立場でした。また当然普段の勉強もきちんとしなければ留年ということにもなりかねませんので、普段通り勉強・部活に励みながら、空いた時間で少しずつ研究活動を進めるようにしました。研究活動は決して平坦なものではなく、躓くことも多々ありましたが、先生方の支えも有り乗り越えることが出来ました。もしこれから研究活動をやろうと考えている学生がいましたら、ぜひやってみたほうがいいと思います。大変なことももちろん多いですが、それを乗り越えた時の達成感はなかなか味わうことはできないものです。
 最後に、今回私に研究活動をさせて頂いた上、貴重な時間を割いて指導してくださった清水惠子教授をはじめとする旭川医科大学法医学講座のスタッフの方々、及び病理学講座腫瘍病理分野の小川勝洋名誉教授にこの場を借りて深く謝意を表します。本当にありがとうございました。

【質問と回答】
Q1: 私は今基礎配属生として色々な研究室を回っているが、どのような研究をすればいいか迷っています。
A1: それぞれの教室で様々な魅力的な研究をされていると思いますので、その中から自分にとって興味のある研究を選択するのが一番良いのではないかと思います。
Q2: 解剖を見学する中で一番印象に残った解剖を教えて下さい。
A2: 初めて小児の解剖を見学させていただいた時はやはりショックでした。しかしどの解剖もそれぞれ印象に残ることが多く、一概にこれといえない部分もあります。最近ではご遺体の腐敗が進行してない場合などは体内での諸臓器の位置関係や構造にも着目して解剖を見学しています。外科での臨床実習などで切開部位から体内の一部しか見えない場合でも、正常構造を実際に目で見ておくと、手術の際のイメージもつきやすいと思います。

 
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