ごあいさつ
がん免疫の研究
当教室ではがん免疫の研究を行っています。
自己と非自己を見分け、病原体などの外来物から身体を守る仕組みである「免疫」は、がんと闘う事もできるはずだと100年以上前から考えられてきました。これまで期待に反してがん患者さんの役に立てない長い時代がありましたが、ついに数年前から病院での使用が承認されたお薬、治療法としてのがん免疫療法が次々に登場し、今私たちはがん免疫療法の実用化幕開けという歴史的瞬間の目撃者になりつつあります。がん免疫応答を強めることばかりに主眼を置き長らく成功から遠ざかっていたがん免疫療法ですが、がん細胞はその成長の過程で巧妙に免疫を逃れる仕組みを獲得しているという「がん免疫編集」の考えが整理され、がんが免疫から逃れる仕組みを阻害したりバイパスしたりという発想からついに実用化しつつあることは、論理的で批判的な考え方の重要さ、基礎研究の重要さを改めて私たちに教えてくれます。
このようながん免疫の歴史にとって極めてエキサイティングな時代に、この領域で研究ができる喜びと感激と感謝と責任と畏れを胸に一緒に研究をしてみようという方々をお待ちしています。当教室ではがんと免疫とが体の中でどのような関係にあるのか生命のカラクリを探り、免疫を利用したがんの治療を目指す基礎研究から、開発中の治療法を実際の患者さんに実施してその安全性や効果を確かめ将来の新しい治療法へとつなげる臨床研究までを行っています。
自己と非自己を見分け、病原体などの外来物から身体を守る仕組みである「免疫」は、がんと闘う事もできるはずだと100年以上前から考えられてきました。これまで期待に反してがん患者さんの役に立てない長い時代がありましたが、ついに数年前から病院での使用が承認されたお薬、治療法としてのがん免疫療法が次々に登場し、今私たちはがん免疫療法の実用化幕開けという歴史的瞬間の目撃者になりつつあります。がん免疫応答を強めることばかりに主眼を置き長らく成功から遠ざかっていたがん免疫療法ですが、がん細胞はその成長の過程で巧妙に免疫を逃れる仕組みを獲得しているという「がん免疫編集」の考えが整理され、がんが免疫から逃れる仕組みを阻害したりバイパスしたりという発想からついに実用化しつつあることは、論理的で批判的な考え方の重要さ、基礎研究の重要さを改めて私たちに教えてくれます。
このようながん免疫の歴史にとって極めてエキサイティングな時代に、この領域で研究ができる喜びと感激と感謝と責任と畏れを胸に一緒に研究をしてみようという方々をお待ちしています。当教室ではがんと免疫とが体の中でどのような関係にあるのか生命のカラクリを探り、免疫を利用したがんの治療を目指す基礎研究から、開発中の治療法を実際の患者さんに実施してその安全性や効果を確かめ将来の新しい治療法へとつなげる臨床研究までを行っています。
腫瘍学の教育
当教室では腫瘍学の教育を行っています。
当教室は日本で初めて腫瘍について網羅的包括的に教育を行う腫瘍医学講座として昭和61年に初代珠玖洋教授の元で発足しました。腫瘍の発生、進展の分子生物学的知見から、診断、治療の技術革新に関する進展、そして社会と科学との関わりに至るまで網羅的に学習できる、全国でも稀な機会を学生さんに提供しています。また、講義・実習では、論理的な物の考え方、鵜呑みにしないで批判的な考え方をするトレーニングを重要視しています。学ぶべき世界観を俯瞰し、図書館の書棚や目次のようにキーワードが頭の中に整理されていく能力を身につけて欲しいと願っています。そして、必要な情報を自分から取りに行くくせをつけてほしいと考えます。それが社会で問われる能力であり、大学でこそ身に付けられるものなのです。
当教室は日本で初めて腫瘍について網羅的包括的に教育を行う腫瘍医学講座として昭和61年に初代珠玖洋教授の元で発足しました。腫瘍の発生、進展の分子生物学的知見から、診断、治療の技術革新に関する進展、そして社会と科学との関わりに至るまで網羅的に学習できる、全国でも稀な機会を学生さんに提供しています。また、講義・実習では、論理的な物の考え方、鵜呑みにしないで批判的な考え方をするトレーニングを重要視しています。学ぶべき世界観を俯瞰し、図書館の書棚や目次のようにキーワードが頭の中に整理されていく能力を身につけて欲しいと願っています。そして、必要な情報を自分から取りに行くくせをつけてほしいと考えます。それが社会で問われる能力であり、大学でこそ身に付けられるものなのです。